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胃がんの初期症状にはどんなものがある?前兆と原因と対策を紹介

胃がんの初期症状にはどんなものがある?前兆と原因と対策を紹介

「胃がんの初期症状はどんなものがあるのか」

「当てはまるものがあるが自分は胃がんなのか」

胃がんは初期症状のうちに治療を行えば、治る可能性は格段に高くなります。

しかし、胃がんの初期症状はゲップやおならなど、日常生活でよく発生するものであり、痛みが一切ないので初期症状を見逃しがちな病気です。

そのため、胃がんを初期段階で発見・治療するためには普段から定期的に検査を受ける必要があります。

この記事では、胃がんの初期症状の他、胃がんになりやすい人の特徴や初期症状のうちに発見・治療を行うための方法を紹介します。

この記事でわかること
  • 胃がんの初期症状
  • 胃がんになりやすい人の特徴
  • 胃がんを初期段階で発見しやすくする方法
目次

 胃がんとはどんな病気?発症から進行までの期間について

胃がんとはがんの一種で、胃の粘膜の内側に発生する悪性腫瘍のことです。

国立研究開発法人国立がん研究センターでは、胃がんの進行を4段階にわけ、以下の表のように分類しています。

進行段階状態
ステージ1
(初期段階)
腫瘍が粘膜層で留まっている
ステージ2
(初期段階)(進行がん)
腫瘍が固有筋層(臓器を動かす筋肉の層)まで浸潤
ステージ3
(初期段階)(進行がん)
腫瘍が漿膜(内臓表面を覆う膜)の下層まで浸潤
ステージ4
(初期段階)(末期がん)
腫瘍が漿膜に達し、胃の表面に出現

参考:「国立がん研究センター がん情報サービス」

ステージ4になると、がん細胞は胃だけではなく、他の臓器にまで転移してしまいます。

進行速度ですが、胃がんの発症と進行には個人差があり、症状が出るまでに数年かかることもありますが、がんが進行するに従って症状が現れやすくなります。

そのため、初期段階で発見し、治療を行うことが重要です。

胃がんの大まかな進行速度はある程度判明しており、初期段階のがんは年単位で進行し、ステージ2以降からは半年~月単位で症状が進むと考えられています。

 ゲップやおならなど胃がんの主な初期症状一覧

胃がんの初期症状はゲップやおならの頻発など、日常的な胃の不調として見過ごされやすいものが多く含まれています。

代表的な初期症状としては以下のようなものがあります。

症状詳細
ゲップが頻繁に出る食後や空腹時に頻繁にゲップが出る
おならの増加胃内の異常からガスが増え、普段よりおならの回数が増加する
胸焼けや消化不良がん細胞により胃の働きが低下し消化能力が低下することで、胸焼けや消化不良が発生する
胃の不快感胃の出口に腫瘍ができている場合、腸内に食べ物が送られにくくなり、不快感や膨満感を覚える
体重減少上記が原因で食欲が減り、体重減少につながる
赤・黒色の便が出る腫瘍が食べ物でこすれて出血した場合、便に血液が付着し、赤、もしくは黒い便になる

これらの症状は日常的に感じるものの他、食べ過ぎや飲み過ぎなどでも感じる症状であるため、胃がんだと自覚するのが非常に難しいです。

そして、胃がんかもしれないと思っても、日常的に発症しやすいため「自分の勘違いかもしれない」と判断し、相談せずに放置するケースは珍しくありません。

 胃がんの初期症状で痛みが出ることはある?痛みが出始めた場合の進行度合いについて

胃がんの初期症状で痛みが出ることはほとんどありません。

上述したように胃の不快感や膨満感程度であり、持続的な不快感や圧迫感として現れることが多いです。

しかし、がんが進行するに従い、胃や腹部に鋭い痛みを感じることも増えてきます。

胃がんの痛みは、主に胃の粘膜が破壊され、炎症を起こしていることが関係するものが多いです。

しかし、そこから進行し、転移するだけではなく他の臓器にも痛みが生じてしまうことがあります。

 胃がんになりやすい人はどんな人?日常生活からわかるなりやすい人の特徴

胃がんになりやすい人の特徴は、主に以下の2つのうちのどちらか、あるいは両方であることが挙げられます。

  1. ピロリ菌に感染している
  2. 塩分の摂取量が多い

これら2つは胃に強い負担を与えてしまい、胃がんの発症リスクを高めてしまいます。

ここでは、ピロリ菌の感染や塩分の過剰摂取が与える胃がんの発症リスクと対処方法について説明します。

 ピロリ菌に感染していると胃がんのリスクは高くなる

ピロリ菌感染は、胃がん発症リスクを高める主要な要因の一つです。

ピロリ菌とは、正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といい、ヘリコプターのように移動するバクテリアなので、このような名前がついています。

特徴としては、鞭毛と呼ばれる部位をヘリコプターのように回転させて移動することであり、この移動時に鞭毛が胃を傷つけてしまいます。

その結果、胃壁が胃液によってダメージを受けて胃炎になりやすくなり、萎縮性胃炎が進行し、胃がんのリスクが増加するという仕組みです。

なお、ピロリ菌の感染経路は未だ不明な点が多く、水や食事の際の経口感染ではないかと考えられています。

また、免疫機能が十分に発達している成人は感染リスクが低く、免疫力の未発達な幼児期では感染リスクが高いです

対処方法

医師の判断でピロリ菌除菌治療を行うことができ、これにより胃がん発症リスクを下げる効果が期待されます。

定期検査を受け、リスクを適切に管理することが推奨されます。

 塩分のとりすぎは胃がんのリスクが上がりやすい

塩分の過剰摂取も胃がんのリスクを高める要因とされています。

塩分の多い食事は胃粘膜を傷つけやすく、胃に慢性的な炎症を引き起こすことから、胃がん発症リスクが増加する可能性があります。

例えば、日本食でいえば明太子やいくら、とびこといった魚卵やイカの塩辛、塩鮭や漬物は塩分が高い食べ物です。

また、刺し身や唐揚げなども、醤油をつけすぎることで塩分摂取のリスクが高くなります。

対処方法

過剰な塩分を避けるため、日常の食生活において減塩を意識するほか、塩分の排出作用があるカリウムやカルシウムの摂取も対策の一つです。

他にも、水分を意識して取ることで体外に塩分を排出しやすくなりますし、日頃から運動して代謝を上げることでより塩分を排出しやすくなります。

なお、塩分は不足すると血圧低下や脱水症状といった命に関わる症状を引き起こすので適度な摂取は必須です。

 胃がんは定期的な検査で初期段階の対応が可能

胃がんは1年に1回程度の定期的な検査を行えば、早期発見は難しくありません。

胃がんは初期症状が自覚しにくいため、気付かないうちに進行する可能性はありますが、初期段階での進行速度は極めて遅いです。

そのため、定期的な検査で胃がんを発見できれば、体にかかる負担も転移のリスクも極めて低い状態で治療が可能です。

ここでは、定期検査の重要性についてご説明します。

 胃がんは初期症状の段階で発見・治療すればそこまで怖い病気ではない

胃がんは初期に発見し治療することで、治療成功率が非常に高い病気です。

初期の胃がんは内視鏡による切除が可能で、手術やその後の治療による体への負担も軽減されます。

内視鏡とは

内視鏡とはカメラを用いて体内を検査する装置であり、内視鏡を用いた手術を「内視鏡手術」といいます。

内視鏡手術は従来の手術とは違い、体を切開して患部を見る必要がないため、患者の負担を大幅に減らせるのが特徴です。  

また、内視鏡治療後は予後も良く、日常生活への影響も少ない傾向にあります。

こうしたことから、初期段階で発見することができれば、胃がんの不安を和らげることが可能です。

早期発見を目指し、症状がなくても定期検診を怠らないことが大切です。

 1年毎の定期検診で胃がんは初期段階で発見・対処しやすい

1年に一回の定期検診で、胃がんを初期段階で発見できる可能性は非常に高くなります。

上述したように、胃がんは初期段階なら進行速度は年単位です。

逆にいえば、ステージ2に進行するまでに年単位の時間の余裕があるということであり、定期検診を毎年欠かさずに行えば、初期段階での発見・治療が行いやすくなります。

また、定期検診で医師からアドバイスを受けることで生活習慣の見直しができますし、自分の現状を把握しやすいです。

そのため、毎年健康診断を行うことはとても重要であり、行なうことで生活の質を保ちやすくなります。

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内視鏡検査はありずみ消化器内科へ

 まとめ

この記事では胃がんの初期症状となりやすい人の特徴、そして対策について説明しました。

胃がんは命に関わる病気ではありますが、初期段階で対応すれば生活の質に影響を与えることなく治療ができます。

初期段階で発見・治療をするためには定期的な検査が必要であり、1年に1回の健康診断で胃がんの進行リスクは抑えやすくなります。

したがって、胃がんの予防は生活習慣の見直しの他、定期検診も重要な要素だといえるでしょう。

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大阪市ありずみ消化器内科
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