フィナステリドとプロペシアは「成分名」と「商品名」という違いがあります。
プロペシアはMSD社が開発したAGA治療の先発医薬品で、有効成分としてフィナステリドを1mg含有。
特許満了後に登場したジェネリック医薬品も同一の有効成分を含み、5α還元酵素を阻害してDHTの生成を抑える働きは先発薬と同等であることが確認されています。
ただし、どちらの薬を選ぶかよりも重要なのは自分の薄毛がAGAによるものかどうかを正しく見極めることであり、市販の育毛剤やサプリによるセルフケアだけでは原因の特定まではたどり着けません。
自分に合った成分や用量は頭皮の状態や進行度によって異なるからこそ、専門の医師に一度診てもらうことが最も確実な近道です。
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フィナステリドとプロペシアの違いは成分名と商品名の関係にある
フィナステリドとプロペシアの違いは、有効成分の名称と先発医薬品の商品名という関係性にあります。
フィナステリドはAGA治療に用いられる5α還元酵素阻害薬の成分名であり、プロペシアはその成分を含む先発医薬品のブランド名を指します。
医療機関で処方されるフィナステリド錠は、プロペシアと同一成分を含むジェネリック医薬品として位置づけられています。
両者は製造元や価格に違いがあるものの、DHT抑制による脱毛進行の抑制効果は医学的に同等と確認されています。
AGA治療薬の選択においては、成分名と商品名の違いを正しく理解した上で、費用や信頼性を考慮して判断することが賢明です。
フィナステリドはAGA治療の有効成分でプロペシアは先発医薬品の商品名
フィナステリドは男性型脱毛症の原因物質であるDHTの産生を抑制する有効成分であり、プロペシアはその成分を1mg含有する先発医薬品の商品名です。
日本皮膚科学会のAGA診療ガイドライン2017年版では、フィナステリド内服に対して最高ランクの推奨度Aが付与されています。
プロペシアはオルガノン株式会社が製造販売しており、2005年12月に厚生労働省から承認を取得しました。
一方、フィナステリド錠という名称は、特許期間終了後に各製薬会社が製造するジェネリック医薬品の一般的な呼称として使用されています。
医師の処方箋には成分名のフィナステリドが記載されるケースと、商品名のプロペシアが記載されるケースの両方が存在します。
「CQ1:フィナステリドの内服は有用か? 推奨度:A(男性型脱毛症)。推奨文:男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を行うよう強く勧める。」
フィナステリドは5α還元酵素Ⅱ型およびⅢ型を阻害しDHTの生成を抑制する
フィナステリドはテストステロンをDHTに変換する5α還元酵素Ⅱ型およびⅢ型を競合的に阻害する薬剤です。
この作用により、前立腺内のDHT濃度を約90%、血清DHT濃度を約70%低下させることが臨床試験で確認されています。
DHTは毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合し、脱毛因子であるTGF-βの産生を促進する物質として知られています。
フィナステリドがDHT産生を抑制することで、毛包のミニチュア化が防止され、ヘアサイクルの正常化が期待できます。
AGA治療においてフィナステリドが第一選択薬とされる理由は、この明確な作用機序にあるといえます。
なお、日本のPMDA添付文書では薬効分類上「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬」と記載されていますが、最新の研究ではⅢ型も阻害することが明らかになっています。
「Finasteride is a competitive inhibitor of the type II and III isoenzymes of 5-alpha reductase, inhibiting testosterone conversion to dihydrotestosterone (DHT)… Studies have shown that finasteride reduces intra-prostatic DHT levels by over 90% and decreases serum DHT levels by approximately 70%.」
プロペシアはMSD社が開発した世界初のAGA内服治療薬
プロペシアは1997年に米国FDAからAGA治療薬として承認を受けた、世界初のフィナステリド1mg製剤です。
開発元のMSD社は当初、フィナステリド5mgを前立腺肥大症治療薬プロスカーとして1992年に承認取得しており、その後の研究でAGAへの有効性が確認されました。
日本では世界60カ国以上での承認実績を経て、2005年に厚生労働省の製造販売承認を取得しています。
30年以上にわたる使用実績と豊富な臨床データの蓄積が、プロペシアの信頼性を支える根拠となっています。
先発医薬品としてのブランド力と品質管理体制が、多くの患者から支持される要因でしょう。
「In 1997, finasteride received approval to treat male pattern hair loss at a reduced dose of 1 mg.」
引用元:Finasteride – NCBI StatPearls
「フィナステリド1mgは世界60カ国以上で男性型脱毛症治療薬として承認・発売されている」
プロペシアとフィナステリド錠の効果に医学的な違いはない
プロペシアと国内承認ジェネリックのフィナステリド錠は、有効成分・含量・剤形が同一であるため医学的な効果に違いはありません。
PMDAの審査基準に基づく生物学的同等性試験において、体内での吸収や血中濃度推移が統計的に同等であることが確認されています。
具体的には、AUCとCmaxの90%信頼区間がlog(0.80)〜log(1.25)の範囲内に収まることが各ジェネリック製品で実証されました。
12件のランダム化比較試験を解析したシステマティック・レビューでも、フィナステリド投与群はプラセボ群に比べ6カ月後・24カ月後いずれも有意に硬毛数が増加しています。
治療効果の観点からは、先発品と後発品のどちらを選択しても同等の発毛効果が期待できるといえます。
「フィナステリド錠1mg『クラシエ』とプロペシア錠1mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フィナステリドとして1mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中フィナステリド濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。」
フィナステリド錠のジェネリック医薬品は国内で9種類以上承認されている
プロペシアの特許期間終了後、国内では9種類以上のフィナステリド1mg錠がジェネリック医薬品として承認されています。
主な製造販売会社にはクラシエ薬品、沢井製薬、東和薬品、ヴィアトリス、富士化学工業などが含まれます。
各社のジェネリック製品はPMDAの審査を経て生物学的同等性試験に合格しており、厚生労働省が有効性・安全性・品質の同等性を公式に確認しました。
製品名は成分名のフィナステリドに製造会社名を付した形式が一般的であり、処方時に希望を伝えることで特定メーカーの製品を選択できます。
複数のジェネリック医薬品が市場に存在することで、患者は費用面での選択肢を広げられる利点があるでしょう。
「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠1mg『NIG』…生物学的同等性試験によりプロペシア錠1mgとの同等性が確認された。」
プロペシアとフィナステリド錠・フィンペシアの成分・効果・副作用・価格を比較
プロペシア・フィナステリド錠・フィンペシアの3製品は、いずれも有効成分としてフィナステリド1mgを含有するAGA治療薬です。
先発品のプロペシアと国内ジェネリックのフィナステリド錠は厚生労働省の承認を取得していますが、フィンペシアはインド製の海外ジェネリックで日本未承認となっています。
成分・効果・副作用の面では3製品に本質的な違いがないものの、価格や品質保証の面では明確な差が存在します。
以下に3製品の成分・効果・承認状況・価格を比較した結果を整理しました。
| 比較項目 | プロペシア | フィナステリド錠 | フィンペシア |
|---|---|---|---|
| 有効成分 | フィナステリド1mg | フィナステリド1mg | フィナステリド1mg |
| 製造販売 | オルガノン株式会社 | 各国内製薬会社 | Cipla社(インド) |
| 日本承認 | あり(2005年) | あり | なし |
| 生物学的同等性 | 基準品 | PMDA確認済み | 未確認 |
| 月額費用目安 | 7,000〜10,000円 | 3,500〜5,000円 | 1,000〜2,000円 |
| 副作用救済制度 | 対象 | 対象 | 対象外 |
費用を抑えたい場合は国内ジェネリックのフィナステリド錠が適しており、信頼性を重視する場合は先発品のプロペシアが選択肢となります。
フィンペシアは安価であるものの、品質保証や副作用発生時の救済制度の対象外となるリスクを考慮すべきでしょう。
成分・効果の違いは先発品と後発品の製造元や承認状況のみ
プロペシア・フィナステリド錠・フィンペシアの効果に本質的な違いはなく、相違点は製造元と日本での承認状況に限られます。
3製品とも有効成分はフィナステリド1mgであり、5α還元酵素を阻害してDHT産生を抑制する作用機序は同一です。
男性型脱毛症の男性を対象とした臨床試験では、フィナステリド1mg/日の投与により2年間で脱毛進行の抑制と発毛促進が確認されました。
国内承認薬であるプロペシアとフィナステリド錠は厚生労働省の品質基準を満たしていますが、フィンペシアは日本未承認のため品質保証がありません。
効果を期待しつつ安全性も確保するには、国内承認を受けた製品の選択が望ましいといえます。
「In men with male pattern hair loss, finasteride 1 mg/d slowed the progression of hair loss and increased hair growth in clinical trials over 2 years.」
引用元:Leyden JJ, et al. J Am Acad Dermatol. 1999;40(6):930-937. – PubMed
プロペシアとフィナステリド錠の副作用の種類と発現頻度は同等
プロペシアとフィナステリド錠の副作用プロファイルは、有効成分が同一であるため基本的に同等です。
副作用は5α還元酵素阻害作用に由来するため、先発品と後発品の間で発現率に差は生じません。
プロペシアの製造販売後調査では、副作用が報告された症例率は0.53%と低い水準にとどまっています。
添加物(賦形剤)の違いによりアレルギー反応の出やすさに若干の差が生じる可能性はあるものの、臨床上問題となるケースは稀です。
副作用への不安がある場合は、服用前に医師へ相談し、定期的な診察を受けながら治療を継続することが重要でしょう。
性欲減退や勃起機能不全などの性機能障害は1〜5%未満で報告
フィナステリドの代表的な副作用として、性欲減退や勃起機能不全などの性機能障害が1〜5%未満の頻度で報告されています。
PMDA添付文書によると、リビドー減退は1〜5%未満、勃起機能不全・射精障害・精液量減少は各1%未満の発現率とされています。
国内第Ⅱ/Ⅲ相試験では、性機能関連副作用は0.2mg投与群で1.5%、1mg投与群で2.9%、プラセボ群で2.2%と、実薬群とプラセボ群で大きな差はありませんでした。
性機能障害は多くの場合、服用中止後1〜3カ月で改善することが知られています。
副作用の発現頻度は決して高くないため、過度な心配をせずに医師の指導のもとで治療を継続することが賢明です。
「重大な副作用:肝機能障害(頻度不明)。その他の副作用:リビドー減退(1〜5%未満)、勃起機能不全(1%未満)、射精障害(1%未満)、精液量減少(1%未満)。」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
肝機能障害は重大な副作用として頻度不明で報告されている
フィナステリドは主に肝臓で代謝されるため、肝機能障害が重大な副作用として添付文書に記載されています。
発現頻度は不明とされていますが、AST・ALT・γ-GTPの上昇が生じる可能性があります。
添付文書では定期的な肝機能検査の実施が推奨されており、服用前および服用後3〜6カ月ごとの検査が目安となっています。
肝機能に既往症のある方や、肝臓で代謝される他の薬剤を服用中の方は、特に注意が必要です。
異常を早期に発見するためにも、医療機関での定期的なモニタリングを欠かさないことが肝心でしょう。
「11.1 重大な副作用:11.1.1 肝機能障害(頻度不明):肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
ポストフィナステリド症候群は服用中止後も症状が持続する可能性がある
ポストフィナステリド症候群(PFS)とは、フィナステリド服用中止後3カ月以上経過しても性的機能障害や神経精神症状が持続する状態を指します。
4,284名を対象としたコホート研究では、持続的な性的症状の発現率は0.8%と報告されました。
症状としては性欲喪失、勃起不全、抑うつ、不安障害、慢性疲労、認知機能低下などが含まれます。
PFSは現時点で確立された疾患概念ではなく、エビデンスは限定的であるものの、国際的な医学文献で報告が増加傾向にあります。
服用中に気になる症状が現れた場合は、自己判断で中止せず医師に相談することが重要です。
「Post-finasteride syndrome (PFS): recently there have been reports of adverse drug-related reactions that persisted for at least three months after discontinuation of this drug… Symptoms of PFS include decrease or complete loss of libido, erectile dysfunction, depression (including suicidal thoughts), anxiety disorder, chronic fatigue, muscle weakness, memory problems.」
プロペシアとフィナステリド錠・フィンペシアの値段の違いと価格相場
プロペシア・フィナステリド錠・フィンペシアの3製品は、価格帯に明確な違いがあります。
AGA治療は保険適用外の自由診療であるため、処方価格はクリニックによって異なります。
一般的な相場として、先発品のプロペシアが最も高額で、国内ジェネリックのフィナステリド錠がその約半額、海外ジェネリックのフィンペシアが最も安価という傾向があります。
長期継続が前提のAGA治療では、年間費用の差が大きな負担となる可能性があるため、価格と品質保証のバランスを考慮した選択が求められます。
コストを抑えつつ安全性を確保したい場合は、国内承認ジェネリックの選択が合理的でしょう。
プロペシアの価格相場は月額7,000〜10,000円で最も高い
プロペシアの価格相場は28錠で7,000〜10,000円程度であり、3製品の中で最も高額です。
先発医薬品として開発に莫大な研究費や承認申請コストがかかっているため、その費用が価格に反映されています。
年間費用に換算すると約84,000〜120,000円となり、長期継続を考えると経済的負担は軽くありません。
140錠パック(約5カ月分)を購入することで1カ月あたりの単価を抑えられるクリニックも存在します。
30年以上の使用実績と豊富な臨床データに裏付けられた信頼性を重視する方には、プロペシアが適した選択肢となるでしょう。
国内ジェネリックのフィナステリド錠は月額3,500〜5,000円が相場
国内ジェネリックのフィナステリド錠は28錠で3,500〜5,000円程度が相場であり、プロペシアの約半額で入手可能です。
年間費用は約42,000〜60,000円となり、先発品と比較して年間4〜6万円程度の節約が見込めます。
生物学的同等性試験でプロペシアとの同等性が確認されているため、効果面での差を心配する必要はありません。
国内製薬会社が厳格な品質管理のもとで製造しており、副作用被害救済制度の対象にもなっています。
費用を抑えながら確かな品質を求める方には、国内ジェネリックのフィナステリド錠が最もバランスの取れた選択肢といえます。
「フィナステリド錠1mg『クラシエ』とプロペシア錠1mgの生物学的同等性が確認された(AUC・Cmax が90%CI:log(0.80)〜log(1.25)の範囲内)」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
フィンペシアなど海外ジェネリックは安価だが日本未承認で注意が必要
フィンペシアなどの海外ジェネリックは28錠で1,000〜2,000円程度と最も安価ですが、日本では未承認のため品質保証がありません。
個人輸入で入手する場合、偽造品や不純物混入のリスクが伴います。
厚生労働省は個人輸入の医薬品について、品質・有効性・安全性の確認がなされていないことを公式に警告しています。
万が一健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となり、公的な補償を受けられません。
安さだけで判断せず、長期的な健康リスクを考慮した選択が求められます。
「日本国内で正規に流通している医薬品は、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性及び安全性の確認がなされているが、個人輸入される外国製品にそのような保証はない。個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。」
プロペシアとデュタステリド(ザガーロ)の違いと切り替えの効果を解説
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は、ともに5α還元酵素阻害薬としてAGA治療に用いられる内服薬です。
両剤の最大の違いは阻害する酵素の範囲にあり、フィナステリドがⅡ型およびⅢ型を阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。
この作用範囲の違いにより、デュタステリドはより強力なDHT抑制効果を発揮し、臨床試験ではフィナステリドの約1.6倍の発毛効果が報告されています。
日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでは、両剤ともに推奨度Aが付与されており、いずれも第一選択薬として位置づけられています。
フィナステリドで効果が不十分な場合は、デュタステリドへの切り替えが有効な選択肢となるでしょう。
フィナステリドとデュタステリドの作用機序の違いは5α還元酵素の阻害範囲
フィナステリドとデュタステリドの作用機序における違いは、阻害する5α還元酵素のタイプにあります。
フィナステリドはⅡ型およびⅢ型を阻害しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。
頭皮の毛包には複数タイプの酵素が存在するため、デュタステリドはより広範囲でDHT産生を抑制できます。
以下にフィナステリドとデュタステリドの特性を比較した結果を整理しました。
| 比較項目 | フィナステリド | デュタステリド |
|---|---|---|
| 阻害する5α還元酵素 | Ⅱ型およびⅢ型 | Ⅰ型+Ⅱ型 |
| 血清DHT低下率 | 約70% | 約90%以上 |
| 頭皮DHT低下率 | データ限定的 | 51%以上 |
| 日本承認用量(AGA) | 0.2〜1mg/日 | 0.1〜0.5mg/日 |
| 日本での承認年 | 2005年 | 2015年 |
| 推奨度(ガイドライン) | A | A |
両剤とも推奨度Aを獲得していますが、DHT抑制効果の強さではデュタステリドが優位です。
どちらの薬剤を選択するかは、担当医と相談の上で個々の状況に応じて判断することが推奨されます。
「CQ2:デュタステリドの内服は有用か? 推奨度:A(男性型脱毛症)。推奨文:男性型脱毛症にはデュタステリドの内服を行うよう強く勧める。解説:デュタステリドは、テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5-α還元酵素のI型、II型両者に対する阻害剤である。」
引用元:日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版 – J-STAGE
フィナステリドはⅡ型およびⅢ型を阻害しデュタステリドはⅠ型とⅡ型を阻害
フィナステリドは5α還元酵素のⅡ型およびⅢ型を競合的に阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。
Ⅱ型酵素は主に前立腺や頭皮の毛包に多く存在し、Ⅰ型酵素は皮脂腺や肝臓に分布しています。
デュタステリドはⅠ型も阻害することで、より完全なDHT抑制を実現します。
日本のPMDA添付文書ではフィナステリドは薬効分類上「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬」と記載されていますが、最新の研究ではⅢ型も阻害することが確認されています。
この作用範囲の違いが、両剤の発毛効果の差につながっているといえます。
「Finasteride is a competitive inhibitor of the type II and III isoenzymes of 5-alpha reductase, inhibiting testosterone conversion to dihydrotestosterone (DHT).」
引用元:Finasteride – NCBI StatPearls
「デュタステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する1型及び2型5α還元酵素を阻害する。ジヒドロテストステロンは男性型脱毛症に関与する。」
デュタステリドはフィナステリドの約1.6倍の発毛効果が期待できる
デュタステリド0.5mgはフィナステリド1mgと比較して、約1.6倍の発毛効果があることが臨床試験で示されています。
PMDAに提出された国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験の結果では、24週時点の毛髪数変化量はデュタステリド0.5mgで+89.6本、フィナステリド1mgで+56.5本でした。
統計解析においてデュタステリドはフィナステリドに対する優越性(p=0.003)を示しています。
576名を対象としたメタ分析でも、全毛髪数変化量の平均差は28.57本でデュタステリドが優位との結果が得られました。
より高い発毛効果を求める場合は、デュタステリドが有力な選択肢となるでしょう。
「投与24週時における毛髪数のベースラインからの変化量は、デュタステリド0.1及び0.5mgではプラセボに対する優越性(いずれもp<0.001)及びフィナステリド1mgに対する非劣性、更にデュタステリド0.5mgにおいてはフィナステリド1mgに対する優越性(p=0.003)が検証された。…デュタステリド0.5mgが89.6(7.87)本及びフィナステリド1mgが56.5(8.12)本」
フィナステリドからデュタステリドへの切り替え方法と初期脱毛の注意点
フィナステリドからデュタステリドへの切り替えは、医師の指導のもとで休薬期間を設けずに即日実施できます。
一般的な方法として、フィナステリドの服用を終了した翌日からデュタステリドの服用を開始する直接的な切り替えが行われています。
切り替え後1〜3カ月程度に初期脱毛(シェディング)が生じる可能性があることを理解しておく必要があります。
初期脱毛は休止期にあった毛包が一斉に成長期へ移行することで古い毛が押し出される現象であり、治療効果の現れといえます。
焦らずに最低6カ月は継続服用し、効果を評価することが重要でしょう。
「デュタステリドは…男性型脱毛症に対する治療薬として承認。少なくとも6カ月の投与が必要。6カ月以上投与しても効果が認められない場合は投与を中止すること。」
プロペシアとデュタステリドの併用は副作用リスクが高まるため推奨されない
プロペシア(フィナステリド)とデュタステリドは同じ作用機序を持つ薬剤であるため、併用は推奨されません。
両剤を同時に服用してもDHT抑制効果の加算は医学的に期待できず、副作用リスクのみが増大します。
性機能障害や肝機能障害が重複して発現する可能性があるため、いずれか一方の単剤使用が原則です。
添付文書においても、フィナステリド・デュタステリドともに単剤処方が前提とされています。
効果を高めたい場合は、併用ではなくデュタステリドへの切り替えやミノキシジルとの併用を検討すべきでしょう。
「5.1 男性における男性型脱毛症のみの適応である。他の脱毛症に対する適応はない。」
プロペシアやフィナステリドの効果を実感するまでの期間と服用の注意点
プロペシアやフィナステリドの効果を実感するまでには、最低6カ月の継続服用が必要です。
毛髪の成長サイクルは2〜6年と長期にわたるため、短期間での効果判定は困難といえます。
日本人3,177例を対象とした大規模調査では、治療期間が長くなるほど奏効率が向上することが確認されており、87.1%の患者で何らかの発毛効果が認められました。
効果を最大限に引き出すためには、医師の定期診察を受けながら継続的に服用することが不可欠です。
自己判断での中断や不定期服用はDHT抑制効果を維持できず、治療効果の消失につながります。
効果発現までに最低6カ月の継続服用が必要で医師の定期診察が重要
フィナステリドの効果発現までには最低6カ月の継続服用が必要であり、医師による定期的な診察と効果評価が重要です。
抜け毛の減少を実感し始めるのは服用開始から3カ月程度、発毛・育毛効果が認められるのは6〜12カ月後が目安となっています。
日本人801名を対象とした観察研究では、フィナステリド5年間の継続服用により99.4%の症例で発毛効果が得られました。
10年間追跡試験では、30歳以上の患者で効果が高く、21%の症例で5年超の継続により効果がさらに向上したと報告されています。
また、フィナステリドはPSA(前立腺特異抗原)値を約50%低下させるため、前立腺がん検診を受ける際は実測値を2倍して評価する必要があり、この点も定期診察で確認すべき項目です。
長期継続こそがAGA治療成功の鍵であるといえます。
「The overall effect of hair growth was seen in 2230 of 2561 men (87.1%), in whom hair greatly (11.1%), moderately (36.5%) and slightly (39.5%) increased. The response rate improved with increasing duration of treatment.」
「フィナステリドはPSA濃度を約50%低下させる。血清PSA値の持続的増加に対しては前立腺癌の発現を考慮し注意して評価すること」
プロペシアジェネリックが効かない場合の原因と対処法を解説
プロペシアジェネリックが効かないと感じる場合、その原因の多くは継続服用ができていないことにあります。
AGA治療は最低6カ月の継続が必要であり、途中で中断すると効果を正しく評価できません。
効果が得られない場合に考えられる原因を以下に整理しました。
- 服用期間が6カ月未満で効果発現に至っていない
- 毎日の服用を怠り不定期な服用になっている
- AGAではなく他の脱毛症(円形脱毛症など)である
- 脱毛がかなり進行しており毛包が萎縮している
- 個人輸入品で有効成分が十分に含まれていない
6カ月以上継続しても効果が見られない場合は、デュタステリドへの切り替えやミノキシジルの併用を医師と相談することが推奨されます。
自己判断での中止や薬剤変更は避け、医療機関での診察を受けることが賢明でしょう。
継続服用していないことが効果を実感できない最大の原因
フィナステリドの効果を実感できない最大の原因は、継続服用ができていないことです。
毎日1回の服用を怠ったり、自己判断で中断したりすると、DHT抑制効果が維持されず治療効果が消失します。
日本人3,177例の調査では、治療期間の延長に伴い奏効率が改善することが明確に示されています。
801名を対象とした5年間の観察研究でも、継続服用により99.4%という高い効果発現率が達成されました。
AGA治療において最も重要なのは、諦めずに服用を継続する姿勢であるといえます。
「別の801名の日本人男性被験者を対象とした観察研究において、フィナステリド(1mg/日)5年間の内服継続により写真評価において効果が99.4%の症例で得られた。」
引用元:日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版 – J-STAGE
フィナステリドが効かなくなった場合はデュタステリドへの切り替えを検討
フィナステリドで十分な効果が得られない場合、デュタステリドへの切り替えが有効な対処法となります。
デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型両方の5α還元酵素を阻害するため、フィナステリドで効果不十分な症例でも有効性が期待できます。
576名を対象としたメタ分析では、デュタステリドはフィナステリドより優れた有効性を示し、副作用の発現率は同等であることが確認されました。
切り替え後は再度初期脱毛が生じる可能性がありますが、これは治療効果の兆候と捉えることができます。
担当医と相談の上、切り替えの適否を判断することが推奨されます。
「Dutasteride seems to provide a better efficacy compared with finasteride in treating AGA. The two drugs appear to show similar rates of adverse reactions.」
引用元:Zhou Z, et al. Clin Interv Aging. 2019;14:399-406. – PubMed
ミノキシジルとの併用でフィナステリドの発毛効果をさらに高められる
フィナステリドとミノキシジルの併用により、単剤使用よりも高い発毛効果が期待できます。
フィナステリドはDHT産生を抑制して脱毛の進行を止める作用があり、ミノキシジルは毛包への血行促進と成長期延長により発毛を促進する作用があります。
5つのランダム化比較試験を解析したメタ分析では、併用療法はいずれの単剤療法よりも有意に優れた発毛効果を示し、安全性は単剤と同等でした。
プロペシアの審査報告書でも、フィナステリド1mgは2%ミノキシジルより有意に優れた改善効果を示し、両剤の併用効果も認められたと記載されています。
治療効果を最大化したい場合は、併用療法の検討が有効でしょう。
「Results: Five randomized controlled trials (RCTs) were included…Compared with minoxidil or finasteride alone, the combined group had a significantly higher global photographic evaluation score (P < 0.00001), more patients with marked improvement (P < 0.001), and fewer patients with deterioration or no change (P < 0.001). Conclusions: In patients with AGA, the combination treatment of finasteride and topical minoxidil has better therapeutic efficacy than and similar safety as monotherapy.」
引用元:Chen L, et al. Aesthetic Plast Surg. 2020;44(3):962-970. – PubMed
プロペシアやフィナステリドをやめたらどうなる?服用中止後の変化と注意点
プロペシアやフィナステリドの服用をやめると、DHT濃度が正常値に戻りAGAの進行が再開します。
服用中止後14日以内に血清DHT濃度は服薬前の水準に回復し、6〜12カ月以内に治療前の状態に近づくことが確認されています。
フィナステリドはAGAの根治治療ではなく維持療法であるため、効果を持続させるには継続的な服用が必要です。
服用中止を検討する場合は、自己判断ではなく必ず医師と相談の上で判断することが重要といえます。
プロペシアをやめると6〜12カ月でAGAが再進行し抜け毛が増加する
プロペシアの服用をやめると、通常6〜12カ月以内に治療による効果が失われ、AGAが再進行します。
フィナステリドの半減期は約6〜8時間と短いため、服用中止後14日以内に血清DHT濃度は服薬前の水準に戻ります。
DHT濃度の回復に伴い、毛包へのアンドロゲン影響が再開し、抜け毛が徐々に増加していきます。
服用開始から数年間で得られた発毛効果も、中止後は失われる可能性があります。
長期間にわたり治療を継続してきた場合、中止による影響は特に大きくなるでしょう。
「Upon discontinuation of finasteride, DHT levels return to normal within 14 days.」
引用元:Finasteride – NCBI StatPearls
「効果を持続するためには継続的な投与が必要。投与を中断すると、通常12カ月以内に治療による効果が失われる。」
フィナステリドやめてよかったと感じる人の理由と体験談を紹介
フィナステリドをやめてよかったと感じる人には、副作用への不安が解消されたケースや経済的負担が軽減されたケースが見られます。
服用中に性機能障害や倦怠感などの症状を経験した方にとって、服用中止は精神的な安心感をもたらす場合があります。
年間数万円〜十数万円の治療費が不要になることで、他の薄毛対策に費用を回せるようになったという声も存在します。
ただし、服用中止後はAGAが再進行するリスクがあるため、中止の判断は医師との十分な相談の上で行う必要があります。
治療継続の可否は、メリットとリスクを総合的に評価して判断すべきでしょう。
副作用への不安が解消されて精神的な負担が軽減した
フィナステリドの服用をやめてよかったと感じる理由として、副作用への不安が解消されたことを挙げる人がいます。
服用中に性欲減退や勃起機能不全などの症状を経験した場合、服用中止により精神的な負担が軽減されることがあります。
性機能障害は多くの場合、服用中止後1〜3カ月で改善するとされています。
ポストフィナステリド症候群への懸念から服用を中止する選択をした人も存在します。
副作用の不安を抱えながら服用を続けることのストレスから解放される点は、中止のメリットといえるでしょう。
「市販後においてリビドー減退、勃起機能不全、射精障害などは投与中止後も持続したとの報告がある。」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
経済的な負担が減り治療費用を他の対策に回せるようになった
フィナステリドの服用をやめることで、経済的な負担が軽減されるメリットがあります。
AGA治療は保険適用外の自由診療であり、年間費用は国内ジェネリックでも4〜6万円、プロペシアでは8〜12万円程度かかります。
長期継続が原則の治療であるため、累計費用は数十万円〜百万円を超えることも珍しくありません。
治療費用を節約し、育毛剤やかつら、自毛植毛術などの他の対策に充てるという選択をする人もいます。
経済的な理由での中止を検討する場合は、より安価な国内ジェネリックへの切り替えも選択肢として考慮すべきでしょう。
プロペシアをやめて後悔しないためには医師との相談が不可欠
プロペシアの服用中止を検討する場合、後悔しないためには医師との十分な相談が不可欠です。
自己判断での突然の中断は、AGAの再進行を招く可能性があります。
中止を検討する際には、中止の理由(副作用・経済的問題・効果不満)、代替治療の有無(デュタステリドへの切り替え・ミノキシジルの継続など)、中止後のAGA再進行リスクの3点を医師と確認することが重要です。
育毛効果と有害事象の有無により本薬の使用継続の可否を判断し、担当医が定期的に診察して効果と投与継続について評価すべきとPMDAの審査資料でも記載されています。
中止の判断は、専門家の意見を踏まえて慎重に行うべきでしょう。
「育毛効果及び有害事象の有無により本薬の使用継続の可否を判断…担当医が定期的に診察し本薬の効果と投与の継続について評価すること。」
引用元:プロペシア 審査関連資料 – PMDA
目的別に選ぶプロペシア・フィナステリド錠・フィンペシアの選び方
プロペシア・フィナステリド錠・フィンペシアの選択は、費用・信頼性・安全性の観点から自分の優先事項に応じて判断することが重要です。
3製品とも有効成分はフィナステリド1mgで同一ですが、価格帯や品質保証の面で明確な違いがあります。
費用を抑えたい方には国内ジェネリックのフィナステリド錠、実績と信頼性を重視する方には先発品のプロペシアが適しています。
海外ジェネリックのフィンペシアは最も安価ですが、日本未承認のため品質保証がなく、健康被害時の救済制度の対象外となるリスクがあります。
長期継続が前提のAGA治療だからこそ、安全性を確保しながら継続可能な選択をすることが賢明でしょう。
費用重視でなるべく安く抑えたい方は国内ジェネリックのフィナステリド錠
費用をなるべく抑えたい方には、国内ジェネリックのフィナステリド錠が最適な選択肢です。
PMDAが生物学的同等性を確認しており、プロペシアと同等の治療効果が期待できます。
月額費用は3,500〜5,000円程度で、プロペシアの約半額以下に抑えられます。
年間費用に換算すると約42,000〜60,000円となり、先発品と比較して年間4〜6万円の節約が可能です。
副作用被害救済制度の対象でもあるため、万が一の健康被害時にも公的な補償を受けられます。
費用対効果の観点からは、国内ジェネリックが最もバランスの取れた選択といえます。
実績と信頼性を重視する方は先発医薬品のプロペシアがおすすめ
実績と信頼性を重視する方には、先発医薬品のプロペシアがおすすめです。
1997年の米国FDA承認以来、30年以上にわたる世界的な使用実績と豊富な臨床データが蓄積されています。
世界60カ国以上で承認されており、安全性と有効性に関する情報が最も充実しています。
ジェネリック医薬品の品質に不安を感じる方や、オリジナル製品を使いたいという方には心理的な安心感をもたらします。
月額費用は7,000〜10,000円程度と高めですが、ブランド力と品質管理体制への信頼を重視する場合は適した選択といえるでしょう。
個人輸入や通販でのフィンペシア購入は品質保証がなく非推奨
個人輸入や通販でのフィンペシア購入は、品質保証がないため推奨されません。
フィンペシアは日本未承認の海外ジェネリックであり、厚生労働省の品質審査を受けていません。
個人輸入の医薬品に伴うリスクを以下に整理しました。
- 有効成分が表示と異なる偽造品の可能性がある
- 不衛生な環境で製造・保管されている危険性がある
- 不純物や高リスク成分が混入している可能性がある
- 副作用発生時に医師が成分情報を把握できない
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる
安さだけで判断すると、長期的な健康リスクを負う可能性があります。
安全性を確保しながらAGA治療を継続するには、医療機関で処方される国内承認薬を選択すべきでしょう。
厚生労働省は個人輸入の医薬品の安全性リスクを警告している
厚生労働省は個人輸入の医薬品について、品質・有効性・安全性の確認がなされていないことを公式に警告しています。
日本国内で正規に流通している医薬品は医薬品医療機器等法に基づく審査を経ていますが、個人輸入品にはそのような保証がありません。
表示されているかどうかにかかわらず、高リスクの成分や添加物が含まれている可能性も指摘されています。
医薬品等の個人輸入については、通常メリットよりも危険性の方が大きいと厚生労働省は明言しています。
安価な海外製品に惹かれる気持ちは理解できますが、健康リスクを考慮した判断が求められます。
「以上より、医薬品等の個人輸入については、通常、メリットよりも危険性(リスク)のほうが大きい場合が多いと考えられます。そうした外国製品によって不利益を被るのは、最終的には購入・使用した方自身です。」
引用元:厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
副作用被害救済制度の対象外となり健康被害時の補償がない
個人輸入の医薬品で健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となり公的な補償を受けられません。
日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売されている医薬品であれば、適正使用にもかかわらず重大な健康被害が生じた際に救済を受けられます。
しかし、個人輸入品はこの制度の適用対象から除外されており、すべて自己責任となります。
万が一の副作用で入院や後遺症が生じた場合の医療費や補償は、自分で負担しなければなりません。
長期継続が前提のAGA治療だからこそ、安全性を担保する選択が重要でしょう。
「日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。」
引用元:厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
プロペシア・フィナステリドの切り替えに関する注意点と併用の可否
プロペシアとフィナステリド錠の間での切り替えは、有効成分が同一であるため医学的に問題ありません。
生物学的同等性が確認された製品間であれば、休薬期間を設けずに即日切り替えが可能です。
ただし、同一成分の薬剤を複数同時に服用する併用は、過量投与となり副作用リスクが増大するため禁止されています。
切り替えを検討する際は、医師に相談の上で次回処方時から変更するのが最もスムーズな方法です。
プロペシアからフィナステリド錠への切り替えは即日可能で休薬不要
プロペシアから国内ジェネリックのフィナステリド錠への切り替えは、即日可能で休薬期間は不要です。
両製品は有効成分・用量・生物学的同等性が確認されているため、治療効果に影響なく移行できます。
費用を抑えたい場合は、プロペシアを服用終了した翌日からフィナステリド錠の服用を開始する形で切り替えられます。
医師に切り替えの希望を伝え、次回処方時からジェネリック製品に変更するのが最もスムーズな方法です。
先発品からジェネリックへの切り替えで年間4〜6万円程度の節約が可能となります。
「フィナステリド錠1mg『クラシエ』とプロペシア錠1mgの生物学的同等性が確認された(AUC・Cmax が90%CI:log(0.80)〜log(1.25)の範囲内)」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
フィンペシアからプロペシアや国内ジェネリックへの切り替えも問題なし
フィンペシアからプロペシアや国内ジェネリックへの切り替えは、有効成分が同一であるため医学的に問題ありません。
フィンペシアは日本未承認の海外ジェネリックであり、品質や安全性に不明な点が多いため、国内承認薬への切り替えが強く推奨されます。
切り替えに際して休薬期間を設ける必要はなく、フィンペシアの服用終了後、翌日から国内承認薬の服用を開始できます。
個人輸入品から医療機関処方の正規品への移行により、品質保証と副作用救済制度の適用を受けられるようになります。
安全性確保の観点から、早期の切り替えを検討すべきでしょう。
同一成分の薬剤を併用すると過量投与となり副作用リスクが増大する
プロペシアとフィナステリド錠の同時服用は、同一成分の二重投与となり副作用リスクが増大するため禁止されています。
有効成分であるフィナステリドの1日上限は1mgと添付文書で定められており、これを超える投与は推奨されません。
PMDAの審査資料では、フィナステリド5mg投与群の効果は1mgと差が認められなかったことが確認されており、過剰投与は効果増加につながらないことが示されています。
DHT抑制効果の増強は期待できず、性機能障害や肝機能障害のリスクのみが高まります。
併用ではなく、いずれか一方の製品のみを1日1回服用することが原則です。
「6. 用法及び用量:男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。」
引用元:フィナステリド錠添付文書(クラシエ薬品)– PMDA
フィナステリド・プロペシアの違いに関するよくある質問
フィナステリドとプロペシアの違いに関して、多くの方が疑問を抱く点をQ&A形式で解説します。
両者の選び方、併用禁忌、用量の違い、服用期間など、AGA治療を検討する上で知っておくべき情報を網羅的にまとめました。
治療開始前の不安解消や、現在服用中の方の疑問解決に役立てていただければ幸いです。
医学的には両製品は同等であり、PMDAの生物学的同等性試験で治療効果・副作用プロファイルに差がないことが確認されています。
費用を重視する場合は国内ジェネリックのフィナステリド錠が適しており、年間4〜6万円程度の節約が可能です。
実績と信頼性を重視する場合は、30年以上の使用実績を持つ先発品のプロペシアが安心感をもたらします。
どちらを選んでも効果に違いはないため、自分の価値観に合った選択をすることが重要でしょう。
α1遮断薬や降圧薬との併用では起立性低血圧のリスクが増大し、単剤で約9%、併用で最大18%の発現率が報告されています。
男性ホルモン製剤(テストステロン等)との併用では、DHT産生が促進されフィナステリドの効果が相殺される可能性があります。
同じ作用機序を持つデュタステリドとの併用は、副作用リスクが重複するため推奨されません。
他の薬剤を服用中の場合は、診察時に必ず医師に伝えることが重要です。
国内第Ⅱ/Ⅲ相試験では、0.2mg投与群のDHT低下率は70.0%、1mg投与群は70.7%とほぼ同等でした。
日本では0.2mgが標準開始用量とされていますが、海外では1mgが標準用量となっています。
0.2mgで効果が不十分な場合は1mgへの増量が検討されますが、担当医の判断に基づいて決定すべきです。
| 用量 | DHT低下率 | 副作用発現率 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 0.2mg/日 | 約70.0% | 1.5%(2/137例) | 日本の標準開始用量 |
| 1mg/日 | 約70.7% | 2.9%(4/139例) | 効果不十分時・海外標準用量 |
服用中止後14日以内にDHT濃度は正常値に戻り、6〜12カ月以内に治療前の状態に近づくことが確認されています。
AGA進行を抑制し発毛効果を維持するためには、継続的な服用が不可欠です。
中止すべき明確な根拠がない場合には、患者の要望があれば投与を継続してよいとPMDAの審査資料に記載されています。
ただし、担当医が定期的に診察し、効果と投与継続について評価することが推奨されています。
服用継続の判断は、医師と相談しながら定期的に見直すことが賢明でしょう。
フィナステリドは男性胎児の外性器の正常発達を阻害する可能性があるため、妊娠中の女性が錠剤に触れることも禁じられています。
授乳中の女性への投与も禁忌です。
フィナステリドは経皮吸収されるため、砕けた錠剤や割れた錠剤を素手で扱うことも避ける必要があります。
AGA治療薬としてのフィナステリドは男性のみを対象としており、女性の薄毛治療には別の治療法が推奨されます。

