シャンプー中に手につく抜け毛の量が急に増え、「これは異常では」と不安を感じていませんか。
1日の抜け毛は50〜100本が正常範囲で、そのうち6割にあたる30〜60本がシャンプー時に抜け落ちます。
ただし、毛根が細く弱々しい、短い毛ばかり抜ける、排水溝に100本以上溜まるといった状態は要注意。
頭皮環境の悪化やホルモンバランスの乱れ、洗浄力の強すぎるシャンプーが原因かもしれません。
特に30〜40代女性は、女性ホルモンの減少によりひどい抜け毛を実感しやすい時期。
正しいヘアケアと頭皮に合ったシャンプー選びで、抜け毛の進行を防ぐことができます。
シャンプー時の抜け毛は1日50〜100本が正常|ひどい抜け毛との見分け方を画像で解説
シャンプー中に抜け毛が手につくと不安になりますが、1日50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲です。
髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる成長周期があり、成長期・退行期・休止期を経て自然に脱落する仕組みになっています。
休止期を終えた毛髪は洗髪時の物理的刺激によって抜け落ちるため、排水溝に溜まる髪の毛を見て驚く方も多いでしょう。
ただし、200本以上の抜け毛が数ヶ月続く場合や、毛根の形状に異常がある場合は注意が必要です。
正常な抜け毛と異常な抜け毛を見分けるポイントを理解することで、適切な対策を講じることができます。
シャンプーで抜ける髪の毛は1日の抜け毛本数の約3〜5割で30本前後が目安
シャンプー時に抜ける髪の毛は、1日の総抜け毛本数のうち約3〜5割を占めるとされており、30本前後が目安となります。
洗髪中は指や水流による刺激が加わるため、すでに休止期に入った毛髪が一度に脱落しやすい状態です。
精製洗浄試験(RWT法)では、健康な人の洗髪時の平均抜け毛本数は27.9本という実測値が報告されています。
「第一は毛にはヘアサイクルがあって1日に50〜100本,平均64本の毛が自然に脱毛していく」
ブラッシング時にも抜け毛は生じますが、洗髪時の方が多くなる傾向があります。
1週間の抜け毛総数は500本前後で推移するという研究データも存在します。
シャンプー時に20本程度しか抜けない方は、むしろ頭皮環境が良好な状態といえるでしょう。
抜け毛100本の量はどのくらい?排水溝や手につく髪の毛を画像でチェック
抜け毛100本と聞くと大量に感じますが、髪の毛全体の本数は約10万本あるため、わずか0.1%程度に過ぎません。
排水溝や手のひらに絡みつく髪の毛を見ると心配になりますが、この程度であれば正常範囲内と判断できます。
毛髪は1本1本が細いため、束になると実際の本数以上に多く見える特性があります。
画像で確認する際は、髪の長さによって見え方が大きく異なる点を考慮してください。
ロングヘアの場合、同じ本数でもショートヘアに比べて数倍のボリュームに見えることがあります。
髪の長さで抜け毛の見え方は異なり100本でも多く感じることがある
髪の長さが長いほど、同じ本数の抜け毛でも量が多く見える傾向があります。
ロングヘアの女性が排水溝を見て驚くケースは珍しくありません。
“In cases of diffuse thinning, hair loss is not noticed until 50% of scalp hairs are lost.”
実際に薄毛が目立つようになるのは、髪の毛全体の50%が失われた段階とされています。
100本の抜け毛が毎日続いても、すぐに薄毛になるわけではありません。
男性の短髪と女性のロングヘアでは、視覚的な印象が大きく異なることを理解しておくと安心です。
抜け毛が200本以上続く場合は異常脱毛の可能性があり注意が必要
1日200本以上の抜け毛が2〜3ヶ月以上続く場合は、休止期脱毛症やAGAなどの異常脱毛を疑う必要があります。
正常な方の洗髪時の抜け毛は平均27.9本という研究データがある一方、休止期脱毛症の患者では約125本と4.5倍に増加するという報告があります。
“the mean number of shedding hairs in TE patients was 125.5 hairs, which is about 4.5 times that of normal individuals”
季節の変わり目に一時的に抜け毛が増えるケースは問題ありませんが、長期間続く場合は専門医への相談を検討してください。
早期発見・早期対策が薄毛予防の鍵となります。
正常な抜け毛と異常な抜け毛は毛根の形状で見分けることができる
抜け毛の本数だけでなく、毛根の形状を確認することで正常か異常かを判断できます。
毛根の状態はヘアサイクルのどの段階で脱落したかを示す重要な指標です。
白くて丸い球状の毛根は、休止期を正常に終えた自然脱毛の証拠といえます。
一方、先細りの毛根や黒い色素が残った毛根は、成長期の髪が異常に抜けたサインとなります。
抜け毛を1本手に取り、毛根部分を観察する習慣をつけることで、頭皮の健康状態をセルフチェックできるでしょう。
白く丸い毛根はヘアサイクルの休止期を正常に終えた自然脱毛
白くて球状に膨らんだ毛根は、正常なヘアサイクルを経て脱落した髪の毛の特徴です。
この形状は休止期(テロゲン期)を終えた毛髪に見られ、棍棒毛とも呼ばれています。
「これが自然の抜け毛で,従って自然の抜け毛は根元が白く膨らんでいる」
引用元:永山升三,西尾宏「ヘアケアの科学」 – J-STAGE
休止期の毛根は完全に角化しており、周囲を上皮性の鞘が覆っている状態です。
この形状の抜け毛が大半であれば、頭皮環境は健康といえるでしょう。
毛根の確認は明るい場所で行うと判別しやすくなります。
細く先細りの毛根や黒い毛根は成長期の髪が異常に抜けたサイン
毛根が細く先細りになっている場合や、黒い色素が残っている場合は注意が必要です。
成長期(アナゲン期)の途中で脱落した髪の毛は、このような異常な毛根形状を示します。
“Hair diameter was measured at the level of 0.5 cm above the hair bulb… vellus hair (less than 30μm), intermediate hair (30 to 60μm) and terminal hair (more than 60μm).”
引用元:Li X et al. Hair Shedding Evaluation – PMC
AGA患者では軟毛(30μm未満の細い毛)の割合が正常な方の1.0%から8.3%へと増加する傾向があります。
毛根のない切れ毛は物理的なダメージによる断毛を意味します。
異常な毛根形状の抜け毛が増えてきた場合は、シャンプーの見直しや専門医への相談を検討してください。
シャンプーで抜け毛がひどい・増えた原因|男性・女性に共通する頭皮トラブルと脱毛症
シャンプー時に抜け毛が急に増えた場合、頭皮環境の悪化やヘアサイクルの乱れが原因として考えられます。
シャンプーが肌質に合っていない、すすぎ残しがある、ストレスや栄養不足でホルモンバランスが乱れているなど、複数の要因が重なっているケースも少なくありません。
男性はAGAによる薄毛進行、女性は産後や更年期の女性ホルモン減少による抜け毛が代表的な原因です。
頭皮の脂漏性皮膚炎やマラセチア菌の増殖も、毛根にダメージを与えて抜け毛を悪化させる可能性があります。
原因を正しく理解することで、効果的な対策を講じることができるでしょう。
シャンプーが肌質に合わず頭皮環境が悪化して抜け毛が増えるケースがある
シャンプーの洗浄成分が肌質に合っていないと、頭皮環境が悪化して抜け毛につながることがあります。
洗浄力が強すぎるシャンプーは必要な皮脂まで取り除き、頭皮の乾燥やバリア機能の低下を招きます。
一方、洗浄力が弱すぎると皮脂や汚れが毛穴に蓄積し、炎症やかゆみの原因となるケースもあるでしょう。
敏感肌の方は特にシャンプー選びが重要で、頭皮に刺激を与えない成分を選択する必要があります。
現在使用しているシャンプーで頭皮トラブルが続く場合は、製品の見直しを検討してください。
洗浄力が強い高級アルコール系シャンプーは皮脂を取りすぎて乾燥の原因になる
高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く、皮脂を過剰に除去することで頭皮の乾燥を引き起こす可能性があります。
ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの陰イオン界面活性剤は、泡立ちが良く汚れを落とす効果に優れていますが、頭皮への刺激も強くなります。
“Anionic detergents: they are very good at removing sebum from the scalp and hair. However, the excessively cleaned hair is harsh, rough, dull with frizz and prone to tangling”
皮脂を完全に除去した髪はゴワつきやパサつきが生じやすく、頭皮のバリア機能も低下します。
乾燥肌や敏感肌の方は、アミノ酸系などの低刺激シャンプーへの切り替えを検討してください。
すすぎ残しによる成分の残留が頭皮の炎症やかゆみ・フケを引き起こす
シャンプーのすすぎ残しは、頭皮の炎症やかゆみ・フケの原因となります。
洗浄成分が頭皮に残留すると、毛穴を詰まらせたり、皮膚のpHバランスを崩したりする恐れがあります。
“Presence of these ions form insoluble soaps called scum over the scalp and hair, may cause itching and exacerbate the symptoms of seborrheic dermatitis while making the hair dull.”
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムとシャンプー成分が結合すると、頭皮に膜のような残留物が形成されることもあります。
すすぎは2〜3分かけて丁寧に行い、特に生え際や耳の後ろ、襟足などは念入りに流すことが大切です。
ヘアサイクルの乱れによる休止期脱毛症で一時的に抜け毛がひどくなることがある
休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)は、ヘアサイクルの乱れによって多くの毛髪が一斉に休止期へ移行し、抜け毛が急増する症状です。
ストレスや高熱、出産、急激なダイエット、栄養不足などがきっかけとなり、2〜4ヶ月後に抜け毛が目立ちはじめます。
“Telogen effluvium is caused by an abnormality in the normal hair cycle, which is triggered by numerous factors… If the percentage of scalp follicles present in the telogen phase increases, this results in excessive shedding of hair.”
急性の休止期脱毛症は6ヶ月以内に自然回復するケースが約95%とされています。
一時的な抜け毛であれば過度に心配する必要はありませんが、慢性化している場合は専門医への相談を検討してください。
ストレスや睡眠不足・ダイエットによる栄養不足が休止期脱毛の原因になる
ストレスや睡眠不足、急激なダイエットによる栄養不足は、休止期脱毛症の代表的な原因です。
髪の毛の主成分であるタンパク質や、成長に必要な鉄分・亜鉛・ビタミンが不足すると、毛母細胞の働きが低下します。
“Effects on hair growth include acute telogen effluvium (TE), a well-known effect of sudden weight loss or decreased protein intake”
鉄欠乏症は世界で最も多い栄養不足であり、休止期脱毛の原因としても知られています。
亜鉛不足もヘアサイクルの乱れを招き、髪の毛が細く脆くなる傾向があります。
バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけることで、抜け毛の改善が期待できるでしょう。
産後の女性ホルモン減少による抜け毛は一時的で6〜12ヶ月程度で改善する
産後の抜け毛は、妊娠中に増加した女性ホルモンが出産後に急激に減少することで起こる一時的な現象です。
妊娠中はプロゲステロンの影響で成長期が延長し、髪の毛が抜けにくい状態が続きます。
出産後にホルモンバランスが変化すると、これまで維持されていた髪の毛が一斉に休止期へ移行し、抜け毛が増加します。
“After delivery, progesterone levels decrease, while prolactin levels increase, leading to premature induction of catagen and simultaneous entry into the telogen phase, resulting in increased shedding of telogen hair.”
産後の抜け毛は通常、出産後2〜5ヶ月頃からはじまり、多くの場合は6〜12ヶ月で自然に回復します。
急性休止期脱毛症の95%は6ヶ月以内に回復するとされていますが、産後の回復は完全に正常に戻るまでに最大1年かかる場合もあります。
この時期は頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを選び、栄養バランスの良い食事を心がけてください。
AGAや女性型脱毛症は男性ホルモンの影響で成長期が短縮し薄毛が進行する
AGA(男性型脱毛症)や女性型脱毛症(FAGA)は、男性ホルモンの影響でヘアサイクルの成長期が短縮し、徐々に薄毛が進行する脱毛症です。
テストステロンが5α還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、毛根に作用することで毛母細胞の増殖が抑制されます。
「テストステロンはII型5α—還元酵素の働きにより,さらに活性が高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換されて受容体に結合する。DHT の結合した男性ホルモン受容体は TGF-β や DKK1 などを誘導し毛母細胞の増殖が抑制され成長期が短縮することが報告されている」
AGAは遺伝的要因が大きく、シャンプーを変えるだけでは改善が難しい脱毛症です。
生え際や頭頂部を中心に薄毛が進行している場合は、専門クリニックでの治療を検討してください。
頭皮の脂漏性皮膚炎やマラセチア菌の増殖が毛根にダメージを与え抜け毛を悪化させる
頭皮の脂漏性皮膚炎やマラセチア菌(真菌)の増殖は、毛根に酸化ストレスを与え、抜け毛を悪化させる原因となります。
マラセチアは皮膚の常在菌ですが、皮脂が過剰に分泌される環境で増殖し、フケやかゆみ、炎症を引き起こします。
“The scalp commensal organism, Malassezia, has been recognized to be a source of oxidative damage… premature hair loss may be caused by the poor scalp health associated with either dandruff and seborrheic dermatitis”
引用元:Davis MG et al., Scalp Condition Impacts Hair Growth – PMC
脂漏性皮膚炎は頭皮の慢性的な炎症を招き、毛髪のタンパク質や脂質成分に酸化ダメージを与えます。
フケやかゆみが続く場合は、抗真菌成分を配合した薬用シャンプーの使用や皮膚科での治療を検討してください。
ひどい抜け毛を防ぐシャンプーの正しい洗い方|頭皮ケアと血行促進のコツ
シャンプーの洗い方を見直すだけで、抜け毛の予防効果が期待できます。
予洗いで髪と頭皮の汚れを落とし、シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮につけることが基本です。
指の腹で優しくマッサージするように洗い、爪を立てないよう注意してください。
すすぎは2〜3分かけて丁寧に行い、シャンプー成分の残留を防ぐことが重要です。
洗髪後はタオルドライの後、ドライヤーで根元からしっかり乾かし、頭皮を清潔に保つことで雑菌繁殖を予防できます。
正しいシャンプー方法を毎日継続することが、健康な頭皮環境の維持につながるでしょう。
シャンプー前の予洗いで髪と頭皮の汚れを落とし泡立ちを良くする方法
シャンプー前の予洗いは、髪と頭皮についた汚れや皮脂を落とし、シャンプーの泡立ちを良くする重要なステップです。
38〜40度のぬるま湯で1〜2分程度、頭皮全体を丁寧にすすぐことで、シャンプーの洗浄成分がより効果的に働きます。
皮脂がある状態ではシャンプーの泡立ちが低下し、汚れを落とす力も弱まるためです。
“A shampoo applied to dirty hair will not foam as much as the same shampoo applied to clean hair. This is due to the sebum inhibiting bubble formation.”
引用元:Draelos ZD, Essentials of Hair Care – PMC
予洗いを習慣化することでシャンプーの使用量を減らし、頭皮への負担を軽減できるでしょう。
熱すぎるお湯は皮脂を過剰に落とすため、ぬるま湯を心がけてください。
シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮につけ指の腹で優しくマッサージする
シャンプーは直接頭皮につけるのではなく、手のひらで泡立ててから使用することで頭皮への刺激を軽減できます。
泡の状態で頭皮に乗せ、指の腹を使って優しくマッサージするように洗うのが正しい方法です。
生え際から頭頂部へ向かって円を描くように動かすと、頭皮全体を均一に洗浄できます。
側頭部や後頭部、襟足も忘れずに洗い、皮脂や汚れが溜まりやすい部分は念入りにケアしてください。
1回のシャンプーにかける時間は2〜3分程度が目安となります。
爪を立てて洗うと頭皮を傷つけ炎症やトラブルの原因になるため注意
爪を立てて頭皮をゴシゴシ洗う行為は、皮膚を傷つけて炎症やトラブルの原因になります。
頭皮に傷ができると細菌感染のリスクが高まり、かゆみやフケ、抜け毛の悪化につながる可能性があります。
“It is known that a pH higher than 5.5 may cause irritation of the scalp. In the hair itself, damage to hair shaft can occur if the wrong kind of shampoo is consistently applied.”
引用元:D’Souza P & Rathi SK, Shampoo and Conditioners – PMC
指の腹を使って頭皮を揉むように洗うことで、汚れを落としながら血行促進効果も得られます。
爪が長い方は特に注意が必要で、シャンプーブラシの使用も一つの選択肢となるでしょう。
頭皮マッサージは血行を促進し毛母細胞への栄養供給を改善する効果がある
頭皮マッサージは血行を促進し、毛母細胞への栄養供給を改善する効果が期待できます。
日本人男性を対象とした臨床研究では、1日4分間の頭皮マッサージを24週間継続した結果、毛髪の太さが有意に増加したという報告があります。
“Standardized scalp massage resulted in increased hair thickness 24 weeks after initiation of massage (0.085 ± 0.003 mm vs 0.092 ± 0.001 mm)… increased expression of hair cycle-related genes such as NOGGIN, BMP4, SMAD4”
マッサージによる物理的刺激が毛乳頭細胞の遺伝子発現を変化させ、ヘアサイクルを促進するメカニズムが確認されています。
シャンプー時に頭皮マッサージを取り入れることで、抜け毛予防と育毛促進の両方にアプローチできるでしょう。
すすぎは2〜3分かけて行いシャンプーのすすぎ残しを防ぐことが重要
シャンプーのすすぎは2〜3分かけて丁寧に行い、成分の残留を防ぐことが頭皮ケアの基本です。
すすぎ残しは毛穴の詰まりや頭皮の炎症、かゆみ・フケの原因となります。
特に生え際や耳の後ろ、襟足は洗い残しが起こりやすい部分のため、意識的にすすいでください。
“Presence of these ions form insoluble soaps called scum over the scalp and hair, may cause itching and exacerbate the symptoms of seborrheic dermatitis”
引用元:Draelos ZD, Essentials of Hair Care – PMC
シャワーヘッドを頭皮に近づけ、指を通しながら根元までしっかり流すことがポイントです。
泡が完全になくなっても、さらに30秒〜1分程度すすぎを続けると安心でしょう。
ドライヤーで根元から乾かし頭皮を清潔に保つことで雑菌繁殖を予防する
洗髪後はタオルドライで水分を取り除いた後、ドライヤーで根元からしっかり乾かすことが大切です。
頭皮が濡れたまま放置すると、雑菌やマラセチア菌が繁殖しやすい環境が生まれます。
“Malassezia is a proven source of oxidative stress, with a correlation between Malassezia presence and the degree of oxidative stress”
引用元:Davis MG et al., Scalp Condition Impacts Hair Growth – PMC
ドライヤーは頭皮から適度に離し、同じ場所に熱風を当て続けないよう動かしながら乾かすことが推奨されています。
毛先は自然乾燥でも問題ありませんが、根元と頭皮は必ずドライヤーで乾燥させることが抜け毛予防につながります。
抜け毛がひどい時のシャンプーの選び方|市販で買えるおすすめ成分と種類
抜け毛が気になる時は、頭皮に優しい成分を配合したシャンプーを選ぶことが重要です。
洗浄成分の種類によって頭皮への刺激が大きく異なるため、自分の肌質に合った製品を見極める必要があります。
アミノ酸系シャンプーは低刺激で敏感肌や乾燥肌の方に適しており、スカルプシャンプーは頭皮環境を整える成分を配合しています。
市販で購入できる製品の中にも、薬用シャンプーや医薬部外品として有効成分を含むものが存在します。
女性と男性では頭皮の皮脂量や抜け毛の原因が異なるため、それぞれに適したシャンプー選びのポイントを理解しておくと良いでしょう。
アミノ酸系シャンプーは低刺激で頭皮に優しく敏感肌や乾燥肌の人におすすめ
アミノ酸系シャンプーは、洗浄成分にアミノ酸由来の界面活性剤を使用しており、頭皮への刺激が少ないのが特徴です。
高級アルコール系シャンプーに比べて洗浄力は穏やかですが、必要な皮脂を残しながら汚れを落とすことができます。
“Amphoteric detergents: used in baby shampoos because they do not cause stinging in the eyes and are very mild on the skin”
引用元:D’Souza P & Rathi SK, Shampoo and Conditioners – PMC
敏感肌や乾燥肌の方、頭皮トラブルを抱えている方には、アミノ酸系シャンプーへの切り替えがおすすめです。
価格は高級アルコール系シャンプーより高めですが、頭皮環境の改善を優先する場合は検討する価値があるでしょう。
ココイルグルタミン酸やラウロイルアラニンなどのアミノ酸洗浄成分の特徴
アミノ酸系シャンプーに含まれる主な洗浄成分には、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNaなどがあります。
これらの成分は髪の毛を構成するタンパク質と構造が似ており、頭皮や毛髪への負担が少ないのが利点です。
ココイルグルタミン酸は泡立ちがきめ細かく、しっとりとした洗い上がりが特徴となります。
ラウロイルアラニンは適度な洗浄力があり、皮脂が多めの方にも対応できます。
製品の成分表示を確認し、これらのアミノ酸洗浄成分が上位に記載されているシャンプーを選ぶと良いでしょう。
保湿成分としてヒアルロン酸・セラミド・グリセリン配合のシャンプーを選ぶ
抜け毛対策には洗浄成分だけでなく、保湿成分の配合も重要なポイントです。
ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、植物エキスなどの保湿成分が含まれたシャンプーは、頭皮の潤いを保ち、乾燥によるトラブルを防ぐ効果が期待できます。
頭皮の乾燥はバリア機能の低下を招き、かゆみやフケ、炎症の原因となります。
特に冬場や乾燥しやすい環境では、保湿力の高いシャンプーを選択することが賢明です。
成分表示を確認し、洗浄成分とともに保湿成分が配合されているかチェックしてください。
スカルプシャンプーは頭皮環境を整え育毛・発毛をサポートする成分を配合
スカルプシャンプーは頭皮ケアに特化した製品で、育毛・発毛をサポートする成分を配合しているのが特徴です。
頭皮の皮脂バランスを整え、毛穴の汚れを除去しながら、健康な髪が育つ環境を作ることを目的としています。
“Hair care products, specifically shampoos, with active Malassezia inhibitory agents, such as zinc pyrithione, tend to reduce premature hair loss”
引用元:Davis MG et al., Scalp Condition Impacts Hair Growth – PMC
亜鉛ピリチオンやケトコナゾールなどの抗真菌成分を配合した製品は、マラセチア菌の増殖を抑え、頭皮の酸化ストレスを軽減する効果があります。
抜け毛の原因が頭皮環境にある場合は、スカルプシャンプーの使用を検討してください。
薬用シャンプーや医薬部外品は有効成分が配合され抜け毛予防効果が期待できる
薬用シャンプーや医薬部外品は、厚生労働省が認めた有効成分を配合しており、抜け毛予防や頭皮ケアに一定の効果が期待できます。
グリチルリチン酸ジカリウムは頭皮の炎症を抑え、ピロクトンオラミンはフケ・かゆみの原因菌に対して殺菌効果を発揮します。
“hair density and size and proportion of anagen follicles were improved almost similarly by both ketoconazole and minoxidil regimens”
引用元:Davis MG et al., Scalp Condition Impacts Hair Growth – PMC
ケトコナゾール配合シャンプーは、脂漏性皮膚炎の治療にも使用される成分で、ミノキシジルと同程度の毛髪密度改善効果が報告されています。
市販の薬用シャンプーは医薬品ほどの効果はありませんが、日々のケアに取り入れることで頭皮環境の改善につながるでしょう。
女性の抜け毛対策には無添加・低刺激で頭皮の潤いを保つシャンプーが効果的
女性の抜け毛対策には、無添加・低刺激で頭皮の潤いを保つシャンプーが適しています。
女性は男性に比べて皮脂分泌量が少なく、頭皮が乾燥しやすい傾向があります。
合成着色料やパラベン、フラグランスなどの添加物を含まない低刺激シャンプーは、敏感な頭皮への負担を軽減できます。
産後や更年期など、女性ホルモンの変動が大きい時期は特に頭皮が敏感になるため、低刺激な製品を選ぶことが重要です。
アミノ酸系洗浄成分と保湿成分を組み合わせたシャンプーは、女性の抜け毛対策に適しているといえるでしょう。
香りや使用感も継続使用のモチベーションに影響するため、自分に合った製品を見つけてください。
男性の抜け毛対策には皮脂をしっかり落としながら頭皮ケアできるシャンプーを選ぶ
男性の抜け毛対策には、皮脂をしっかり落としながらも頭皮ケアができるシャンプーが適しています。
男性は女性に比べて皮脂分泌量が多く、毛穴に皮脂が詰まりやすい傾向があります。
“Higher wash frequency is both beneficial and more preferred to lower wash frequency among the Asian populations studied. Concerns related to ‘overcleaning’ were unfounded”
引用元:Punyani S et al., The Impact of Shampoo Wash Frequency – PMC
洗いすぎが薄毛を招くという俗説に根拠はなく、むしろ毎日の洗髪で頭皮を清潔に保つことが推奨されています。
スカルプシャンプーやメントール配合のシャンプーは、皮脂を除去しながら清涼感も得られるため、男性に人気があります。
AGAが疑われる場合は、シャンプーだけでなく専門クリニックでの治療も併せて検討してください。
シャンプー以外の抜け毛対策|生活習慣の見直しと頭皮ケアで薄毛を予防する方法
シャンプーの見直しだけでは抜け毛が改善しない場合、生活習慣全体を見直す必要があります。
髪の毛の成長には、タンパク質・亜鉛・鉄分・ビタミンなどの栄養素が不可欠です。
睡眠不足やストレスは自律神経の乱れを招き、頭皮の血行不良につながります。
育毛剤やトリートメントで頭皮に直接栄養を届けることも、抜け毛対策として有効です。
紫外線対策やブラッシングなど、日々のヘアケア習慣を見直すことで、健康な髪を維持できるでしょう。
抜け毛が多くても必ずしも禿げるわけではなく、適切なケアを継続することが大切です。
食事でタンパク質・亜鉛・鉄分・ビタミンを摂取し髪の毛の成長に必要な栄養を補う
髪の毛の成長には、タンパク質・亜鉛・鉄分・ビタミンなどの栄養素が不可欠です。
髪の毛の主成分であるケラチンはタンパク質から作られるため、肉・魚・大豆製品・卵などを積極的に摂取する必要があります。
“Iron deficiency (ID) is the world’s most common nutritional deficiency and is a well-known cause of hair loss… A study of 312 patients with AA, MPHL, FPHL, or TE showed that all groups had statistically lower zinc concentrations”
引用元:Guo EL & Katta R, Diet and hair loss – PMC
鉄欠乏症は休止期脱毛の原因として知られており、亜鉛不足もAGAや休止期脱毛症の患者で低値が報告されています。
ビタミンDの血中濃度が低い女性は、休止期脱毛症や女性型脱毛症のリスクが高まるという研究結果も存在します。
バランスの良い食事を心がけ、不足しがちな栄養素はサプリメントで補うことも検討してください。
睡眠不足やストレスは自律神経の乱れを招き頭皮の血行不良につながる
睡眠不足やストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血行不良を引き起こします。
慢性的なストレスは交感神経を優位にさせ、末梢血管を収縮させることで毛母細胞への栄養・酸素供給が低下します。
“Telogen effluvium is caused by an abnormality in the normal hair cycle, which is triggered by numerous factors”
引用元:Liyanage D & Sinclair R, Telogen Effluvium – PMC
ストレスが休止期脱毛症のトリガーとなることは医学的にも認められています。
質の高い睡眠を確保し、適度な運動やリラックスできる時間を設けることが抜け毛予防につながります。
毎日7〜8時間の睡眠を目標とし、就寝前のスマートフォン使用を控えるなどの工夫をしてください。
育毛剤やトリートメントで頭皮に直接栄養を届け毛根を健康に保つ
育毛剤やトリートメントは、頭皮に直接栄養を届けて毛根を健康に保つためのアイテムです。
シャンプーだけでは補いきれない成分を頭皮に浸透させ、ヘアサイクルの正常化をサポートします。
「CQ3 ミノキシジルの外用 A(強く勧める)」
引用元:日本皮膚科学会「AGA診療ガイドライン2017年版」 – J-STAGE
ミノキシジル外用は日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度Aとされており、男性・女性ともに効果が認められている成分です。
市販の育毛剤には血行促進成分や抗炎症成分が配合されており、日々のケアに取り入れることで頭皮環境の改善が期待できるでしょう。
使用を継続することが効果を実感するポイントとなります。
紫外線対策やブラッシングなど日々のヘアケア習慣が抜け毛予防に効果的
紫外線対策やブラッシングなど、日々のヘアケア習慣を見直すことも抜け毛予防に効果的です。
紫外線は頭皮にダメージを与え、毛根の機能低下や髪の毛のタンパク質変性を引き起こす可能性があります。
“Healthy men and women generally have 80,000 to 120,000 vital terminal hairs on the scalp… Up to 100 hairs normally fall out every day.”
引用元:Wolff H et al., The Diagnosis and Treatment of Hair and Scalp Diseases – PMC
健康な頭皮環境を維持することで、正常なヘアサイクルを継続できます。
外出時は帽子や日傘で紫外線を防ぎ、ブラッシングは頭皮への血行促進と汚れ除去に役立ちます。
ただし、過度なブラッシングは摩擦による切れ毛の原因となるため、優しく行うことを心がけてください。
シャンプーを変えても抜け毛が止まらない場合は専門医やクリニックへの受診を検討
シャンプーや生活習慣を見直しても抜け毛が改善しない場合は、専門医やクリニックへの受診を検討してください。
AGAや円形脱毛症などの脱毛症は、セルフケアだけでは改善が難しく、医師による診断と治療が必要です。
1日100本以上の抜け毛が2〜3ヶ月以上続く場合は、皮膚科やAGAクリニックで相談することをおすすめします。
ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品は、専門医の処方によって入手できます。
無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いため、まずは抜け毛の原因を診断してもらうことからはじめてください。
1日100本以上の抜け毛が2〜3ヶ月以上続く場合は皮膚科やAGAクリニックで相談
1日100本以上の抜け毛が2〜3ヶ月以上続く場合は、自己判断せずに皮膚科やAGAクリニックで相談することが重要です。
正常な抜け毛は1日50〜100本程度ですが、これを大幅に超える状態が継続する場合は、何らかの脱毛症が進行している可能性があります。
“Progressive thinning of hair is observed in patterned hair loss (PHL), scarring alopecia… Accurate diagnosis forms the pillar-stone for prompt treatment in patients of hair loss.”
引用元:Practical Approach to Hair Loss Diagnosis – PMC
正確な診断が早期治療の基盤となるため、専門医による視診やダーモスコピー検査を受けることが推奨されます。
頭皮にかゆみや炎症、フケが伴う場合は脂漏性皮膚炎の可能性もあるため、皮膚科での診察を優先してください。
AGAや円形脱毛症には医師による治療が必要でミノキシジルやフィナステリドが処方される
AGAや円形脱毛症は、シャンプーの変更だけでは改善が難しく、医師による治療が必要な脱毛症です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、AGAに対してミノキシジル外用とフィナステリド内服が推奨度Aとされています。
「CQ1 フィナステリドの内服 A(男性型)CQ2 デュタステリドの内服 A(男性型)CQ3 ミノキシジルの外用 A」
引用元:日本皮膚科学会「AGA診療ガイドライン2017年版」 – J-STAGE
フィナステリドは1日1mgの服用で頭皮のDHTを約64%減少させる効果があります。
女性型脱毛症にはフィナステリドの使用が推奨されておらず、ミノキシジル外用が第一選択となります。
円形脱毛症の場合は、ステロイド外用や局所注射などの治療が行われるケースもあるでしょう。
無料カウンセリングを実施しているクリニックで抜け毛の原因を診断してもらう
AGAクリニックや薄毛治療専門クリニックの多くは、無料カウンセリングを実施しています。
初回カウンセリングでは、問診や視診、マイクロスコープによる頭皮チェックなどを通じて、抜け毛の原因を診断してもらえます。
「男性型脱毛症の診断は問診により家族歴,脱毛の経過などを聴き,視診により額の生え際が後退し前頭部と頭頂部の毛髪が細く短くなっていることを確認する」
引用元:日本皮膚科学会「AGA診療ガイドライン2017年版」 – J-STAGE
家族歴や脱毛の経過、生活習慣などをヒアリングし、AGAなのか休止期脱毛症なのか、あるいは他の原因があるのかを見極めます。
治療を開始するかどうかはカウンセリング後に判断できるため、まずは相談だけでも足を運んでみてください。
抜け毛の悩みを一人で抱え込まず、専門家の意見を聞くことが解決への第一歩となるでしょう。

