シャンプーの成分表示で「ラウリル硫酸ナトリウム」の文字を見つけ、不安を感じた経験はないでしょうか。
この成分は界面活性剤の一種で、1960年代から市販シャンプーに広く配合されてきた洗浄成分です。
石油・ヤシ油由来のアニオン系界面活性剤であり、泡立ちのよさと強い洗浄力が特徴。
一方で、皮膚科学の研究では濃度1%以上から頭皮への刺激性が懸念されると報告されており、乾燥肌・敏感肌・頭皮トラブルを抱える方には注意が必要な成分とも言われています。
よく混同されるのがラウレス硫酸ナトリウムとの違いです。
ラウレス硫酸ナトリウムはラウリル硫酸ナトリウムを改良したもので、刺激性を抑えつつ高い洗浄力を維持しています。
ただし18%以下の濃度でも皮膚刺激のリスクが残るため、頭皮ケアの観点では両成分をまとめて「硫酸系シャンプー」として捉えるのが一般的です。
- ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムの違い。
- 硫酸系成分が入っている市販シャンプーの一覧。
- ラウリル硫酸ナトリウムがよくないと言われる理由と科学的根拠。
- ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない市販シャンプーの選び方とおすすめ。
- キュレルやボディソープなど関連製品の成分情報。
ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムの違いとは?シャンプー成分の基礎知識
シャンプーの成分表示を正しく読むには、まず「ラウリル硫酸ナトリウム」と「ラウレス硫酸ナトリウム」という2つの界面活性剤の基礎知識を押さえておく必要があります。
どちらも硫酸系(サルフェート系)の洗浄成分ですが、分子構造と頭皮への影響は異なります。
この違いを理解することで、自分の頭皮・髪質に合うシャンプーの選び方が見えてきます。
ラウリル硫酸ナトリウムとは界面活性剤の一種で洗浄力と泡立ちが強い成分
ラウリル硫酸ナトリウムは、炭素数12の脂肪族アルコールであるラウリルアルコールを硫酸エステル化したアニオン性(陰イオン性)界面活性剤です。
英語表記は「Sodium Lauryl Sulfate(SLS)」で、別名「ドデシル硫酸ナトリウム」とも呼ばれます。
洗浄力と起泡力に非常に優れており、シャンプーに限らず歯磨き粉・食器洗剤・泡風呂など幅広い製品に使われてきた経緯があります。
臨界ミセル濃度(CMC)が低く、少量でも豊富なミセルを形成して皮脂汚れを効率よく乳化・除去できます。
一方で、皮膚への刺激性がほかの界面活性剤と比べて高い点は、成分を選ぶ際に考慮すべき特徴といえます。
分子量が小さく皮膚浸透性が高いため頭皮への刺激が強い
ラウリル硫酸ナトリウムの分子量は288.4(PubChem公式値:288.38 g/mol)と比較的小さく、この小ささが皮膚への浸透性を高めています。
ヘアレスラット(無毛ラット)モデルを用いたPubMed掲載論文(PMID 8801341、J Pharm Sci 1995)では、SLSの皮膚浸透性について以下のことが報告されています。
「SLS was observed to penetrate directly to a depth of about 5-6 mm below the applied site.
Epidermal concentrations of SLS after application of 1% (34 mM) aqueous SLS solution for 24 h were above the threshold levels which are known to evoke typical skin irritation responses.」
なお、この研究はヘアレスラット(無毛ラット)モデルによるものであり、ヒト皮膚への直接適用結果ではありません。
ヒトへの影響を直接示したものではない点は留意が必要ですが、分子量の小ささが皮膚浸透性の高さと関連することを示す参考データとして意義のある研究です。
また、化粧品成分オンラインが報告する皮膚炎患者29名への閉塞パッチテスト(50mM・48時間)では、ラウリル硫酸Naの平均刺激スコアが1.66(陽性者28/29名)と高い数値が確認されています。
分子量が小さいほど皮膚内部への浸透が起こりやすく、頭皮の乾燥やかゆみにつながる可能性があるとされています。
市販シャンプーではラウレス硫酸Naへ改良され配合されることが多い
現在の市販シャンプーでは、ラウリル硫酸ナトリウムをそのまま主洗浄成分として使用するケースは減少しています。
その理由は、刺激性を低減するために分子にポリエチレングリコール(エチレンオキシド)を付加した改良型、すなわちラウレス硫酸Na(SLES)が広く普及したためです。
化粧品成分オンラインによれば「ラウリル硫酸Naにポリエチレングリコールが付加されたもので、ポリエチレングリコール付加モル数が増えるほど皮膚刺激性が低減される」とされています。
ラウレス硫酸Naはラウリル硫酸ナトリウムを原料として改良された次世代成分であり、現在ではシャンプー成分の主流となっています。
ラウレス硫酸ナトリウムはラウリル硫酸Naを改良し刺激性を低減した洗浄成分
ラウレス硫酸ナトリウム(SLES:Sodium Laureth Sulfate)は、ラウリル硫酸Naにエチレンオキシド(ポリエチレングリコール鎖)を付加してエトキシル化した、アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)です。
エトキシル化によって分子量が大きくなり、皮膚浸透性が低下するため、刺激性はラウリル硫酸Naより明確に低下します。
洗浄力と泡立ちの良さは維持しつつ、製品設計上の安全性マージンを高めた成分として、現代の市販シャンプーに広く採用されています。
「We found a pronounced reaction to SLS, and a far milder one to SLES.
The irritation due to SLES was convincingly detectable only up to day 7, whereas the APG-tested skin areas showed no significant reaction even at day 3.」
この臨床データは、ラウレス硫酸Naがラウリル硫酸ナトリウムよりも皮膚への影響が軽微であることを科学的に裏付けています。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムは医薬部外品での表示名
薬用シャンプー(医薬部外品)の成分表示では、ラウレス硫酸Naは「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」という正式名称で記載されることがあります。
厚生労働省の告示(医薬部外品の表示義務成分)では「百十三 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類」として記載が義務付けられており、ラウレス-5硫酸Na・ラウレス-7硫酸Na・ラウレス-8硫酸Na・ラウレス-12硫酸Naなど付加モル数の異なるバリエーションが別名として列挙されています。
「113 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類/ラウレス硫酸Na/ラウレス-12硫酸Na/ラウレス-5硫酸Na(以下略)」
成分表示で「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」と見かけた場合、それはラウレス硫酸Naと同一成分を指します。
市販シャンプーの70%以上に配合される代表的なサルフェート成分
INGREBANK(化粧品原料データベース)の記録によれば、ラウレス硫酸ナトリウムは市販シャンプーの70%以上に使用されており、配合率は製品中10〜20%に及ぶケースが多いとされています。
これほど広く採用されている背景には、優れた洗浄力・泡立ちを低コストで実現できる点があります。
「Sulfates are economical, perform well as cleansers, produce copious foam, and are easy to thicken with salt.」
引用元:MDPI Cosmetics 2025「Beyond Sulfate-Free Personal Cleansing Technology」
コスト効率と製品設計の容易さが業界全体での普及を後押しする理由となっています。
ラウリル硫酸ナトリウムの改良版として開発されたこの成分は、長年にわたって業界標準のサルフェート系洗浄成分として定着しています。
ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Naの違いは分子量と頭皮への浸透性にある
ラウリル硫酸Na(SLS)とラウレス硫酸Na(SLES)の本質的な違いは、分子量の大きさと皮膚への浸透しやすさにあります。
SLSの分子量は288.4であるのに対し、SLESは付加するエチレンオキシドの数によって異なりますが概ね420〜500の範囲となり、より大きい分子は皮膚内部への侵入が起こりにくくなります。
化粧品成分オンラインが報告する皮膚炎患者29名への閉塞パッチテスト(50mM・48時間)では、ラウリル硫酸Naの平均刺激スコアが1.66(陽性者28/29名)に対してラウレス硫酸Naは0.63(陽性者13/29名)と、刺激性に約2.5倍以上の差があることが示されています。
PubMed掲載のSLS vs SLES皮下刺激臨床モデル研究(PMID 11278060、Food Chem Toxicol 2001)でも、両者の影響の違いが報告されています。
両者の違いは単なる「改良版かどうか」ではなく、分子構造に由来する皮膚浸透性の根本的な差であると理解するのが正確です。
ラウリル硫酸ナトリウム配合シャンプーの一覧と硫酸系成分が入ってる市販品まとめ
市販シャンプーの成分配合状況を把握するには、薬機法に基づく全成分表示制度の理解が前提となります。
2001年4月から化粧品に対してすべての成分を配合量の多い順に記載することが義務付けられており、成分表示の冒頭から2〜4番目に記載される成分が主要洗浄成分です。
ここでは、ドラッグストアやスーパーで手軽に購入できる代表的な市販シャンプーを取り上げ、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸ナトリウムの配合状況を整理します。
ラウレス硫酸Na入りのドラッグストアで買える市販シャンプー一覧
ドラッグストアで広く流通している市販シャンプーには、ラウレス硫酸Naを主洗浄成分として配合した製品が多数あります。
その代表例と特徴を以下で解説します。
| 商品名 | 主な洗浄成分 | サルフェート配合 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|
| メリット(花王) | ラウレス硫酸Na・ラウリルヒドロキシスルホベタイン | あり | 400〜700円 |
| パンテーン(P&G) | ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸Na | あり | 600〜1,200円 |
| h&s(P&G) | ラウレス硫酸Na | あり | 600〜1,000円 |
| エッセンシャル(花王) | ラウレス硫酸Na | あり | 400〜700円 |
| サクセス(花王) | ラウレス硫酸Na | あり | 400〜600円 |
| クリア(ユニリーバ) | ラウレス硫酸Na | あり | 500〜800円 |
メリットシャンプーはラウレス硫酸Naが主洗浄成分であり、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを配合したフケ・かゆみ防止タイプです。
洗浄力はやや強めに設計されており、頭皮の皮脂をしっかりと除去する仕上がりを重視しています。
パンテーンはラウレス硫酸Naに加えてラウリル硫酸Naも配合されているラインがあるため、洗浄力がとくに高く、スタイリング剤や皮脂の多い方には向いている場合もあります。
h&sシャンプーは頭皮ケア成分としてピロクトンオラミン(抗フケ成分)をラウレス硫酸Na処方と組み合わせており、頭皮トラブルのある方向けに設計されています。
メリットシャンプーは高級アルコール系でラウレス硫酸Naを配合
メリット(花王)は2025年春にリニューアルされた人気の市販シャンプーです。
成分表示ではラウレス硫酸Naが主要洗浄成分として水の次に記載されており、高級アルコール系の洗浄処方に分類されます。
弱酸性処方であるため低pH設計の恩恵はありますが、ラウレス硫酸Naを主体としている以上、皮脂の洗浄力は比較的強く、乾燥が気になる頭皮の方には日常的な使用で乾燥感を感じる可能性があります。
フケ・かゆみ防止の有効成分として配合されたグリチルリチン酸ジカリウムが頭皮炎症を抑制する効果を発揮するため、頭皮のかゆみが気になる方には選択肢となるシャンプーです。
パンテーンはラウレス硫酸Naを主成分としダメージケア処方が特徴
パンテーン(P&G)はラウレス硫酸Naを主要洗浄成分とし、プロビタミンB5(パンテノール)による補修処方を組み合わせたダメージケアシャンプーです。
公式サイトの成分情報によれば、ラインによってはラウリル硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムも配合されており、洗浄力がとくに高い処方となっています。
スタイリング剤をよく使う方やスポーツなどで汗をかく機会が多い方には、しっかりとした洗浄力が合う場面もあります。
ただし、敏感肌や乾燥傾向の頭皮の方が日常的に使用する場合、必要な皮脂まで除去してしまう可能性があることは認識しておく必要があります。
h&sシャンプーは頭皮ケア成分とラウレス硫酸Naを組み合わせた処方
h&s(ヘッドアンドショルダーズ)はラウレス硫酸Naを主洗浄成分とし、フケ対策有効成分(ピロクトンオラミンまたはジンクピリチオン)を配合した薬用タイプのシャンプーです。
洗浄力が高く頭皮の皮脂・フケ原因菌をしっかり除去する効果が期待できる一方、硫酸系洗浄成分の特性として過度の脱脂につながる可能性も否定できません。
頭皮のベタつきやフケが気になる方には即効性のある洗浄効果が魅力である反面、継続使用でバリア機能への影響が蓄積するリスクも念頭に置いておくとよいでしょう。
いち髪やボタニストなど人気シャンプーのラウリル硫酸ナトリウム配合状況
近年注目を集める人気シャンプーブランドの中には、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウレス硫酸Naを不使用とした、いわゆるサルフェートフリー処方を採用するものも増えています。
いち髪は植物由来アミノ酸系洗浄成分でラウリル硫酸Na不使用
いち髪(クラシエ)は全シリーズにおいてサルフェートフリー処方(硫酸系界面活性剤不使用)を採用しており、植物由来のアミノ酸系洗浄成分であるラウロイルメチルアラニンNaとラウロイルサルコシンTEAを主体として配合しています。
クラシエ公式サイトにも「全品サルフェートフリー(硫酸系界面活性剤不使用)。
植物由来アミノ酸系洗浄成分:ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa」と明記されており、ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸Naのいずれも使用していません。
また、発売当初からノンシリコン処方である点も特徴で、ヘアカラーを楽しみながら頭皮環境を整えたい方に向いた成分設計といえます。
アミノ酸系の中では洗浄力がやや強めに設計されているため、皮脂分泌量が多めの頭皮の方でも使いやすい処方です。
ボタニストダメージケアはサルフェートフリー処方で硫酸系不使用
ボタニスト ボタニカルシャンプー ダメージケア(I-ne)は「シリコンフリー・パラベンフリー・合成着色料フリー・サルフェートフリー(硫酸系界面活性剤不使用)」を明示したフリー処方シャンプーです。
成分表示を見ると、コカミドプロピルベタイン・ラウロイルメチルアラニンNa・ラウラミドプロピルベタイン・ラウレス-4カルボン酸Na・ココイルグルタミン酸Naなどを主洗浄成分としており、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸ナトリウムは使用されていません。
自然由来指数84%(水を含むISO16128準拠)のボタニカル処方で、損傷した髪の内側まで補修することを目的とした処方設計となっています。
市販シャンプーの中でサルフェートフリーを選びたい方には認知度の高い選択肢です。
オージュアやダイアンなどサロン系シャンプーの硫酸系成分配合の有無
サロン専売品として知られるオージュア(ミルボン)と、市販でも購入可能なダイアンシリーズの硫酸系成分配合状況は対照的です。
オージュアの多くのラインでは、成分表示の2番目にラウレス硫酸Naが記載されています。
サロン専売品だからといって必ずしもサルフェートフリーとは限らず、処方コンセプトや成分配合のバランスによって品質が決まります。
一方、ダイアンボヌールはサルフェート(ラウレス硫酸Naなど)・石油系界面活性剤・鉱物油・パラベン・シリコン・合成着色料・動物性原料のいずれも不使用とした、オーガニック由来の天然成分98%以上(水を含む)処方を採用しています。
| 比較項目 | オージュア(ミルボン) | ダイアンボヌール |
|---|---|---|
| 販売チャネル | サロン専売 | ドラッグストア・市販 |
| 主洗浄成分 | ラウレス硫酸Na(多数ライン) | アミノ酸系・グルコシド系 |
| サルフェートフリー | 非対応(多くのラインで配合あり) | 対応(ラウレス硫酸Na不使用) |
| 天然由来成分比率 | ライン毎に異なる | 98%以上 |
| 特徴 | 毛髪補修成分・CMADK配合 | COSMOSオーガニック認証成分使用 |
| 価格帯 | 3,000〜5,000円前後 | 800〜1,500円前後 |
オージュアはラウレス硫酸Naを配合しているラインが多いものの、複数の低刺激界面活性剤と組み合わせてマイルドに設計されている点が市販シャンプーとの違いです。
ダイアンボヌールはサルフェートフリーで成分の安全性を重視しながらドラッグストアで購入できる選択肢として、コスパ面でも優れた処方といえます。
ラウリル硫酸ナトリウムがシャンプーに配合される効果とよくないと言われる理由
ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウレス硫酸ナトリウムは、長年にわたってシャンプー成分として使われてきた実績がある半面、「頭皮に悪い」「よくない」「危険」という声もインターネット上で多く見られます。
科学的なエビデンスを踏まえながら、メリットとデメリットを正確に整理することが、自分に合ったシャンプー選びにつながります。
ラウリル硫酸ナトリウムシャンプーのメリットは洗浄力と泡立ちの良さ
ラウリル硫酸ナトリウムがシャンプーに配合される最大の理由は、その洗浄力の高さと泡立ちの良さにあります。
泡立ちの豊かさはユーザーにとって「しっかり洗えている」という感覚を生み出し、製品の満足度にも直結します。
科学的にも優れた洗浄力が確認されており、化粧品成分オンラインによれば「ラウリル硫酸Naは人工皮脂に対して他のアニオン性界面活性剤と同等の優れた洗浄力を持つ」と報告されています。
コストパフォーマンスに優れた成分であることも市場での普及を後押しする要因です。
皮脂汚れをしっかり落とし頭皮をすっきり洗い上げる効果がある
ラウリル硫酸ナトリウムは臨界ミセル濃度(CMC)が低く、少量でも豊富なミセルを形成して頭皮の皮脂・整髪料・汚れを効率よく乳化・除去できます。
スタイリング剤をよく使う方、運動で汗をかく機会が多い方、頭皮の皮脂分泌が多いオイリー肌タイプの方には、強い洗浄力が頭皮環境の清潔維持に役立つ場合があります。
頭皮のベタつきや匂いが気になる場合、サルフェート系のシャンプーが合っていることもあり、必ずしも「使ってはいけない成分」とは断言できません。
成分そのものではなく、自分の頭皮・髪質との相性で判断することが重要です。
価格が安く市販シャンプーに広く採用されている理由
原料の入手しやすさと製造コストの低さが、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウレス硫酸Naが市場に浸透し続ける理由です。
アミノ酸系やベタイン系といった代替洗浄成分と比較すると原料価格が低く、大量生産に適しているため、ドラッグストアで手頃な価格で購入できる市販シャンプーのほとんどがこの系統の洗浄成分を採用しています。
製品の価格帯を低く抑えながら安定した洗浄力を提供できる点は、消費者にとっても実用上の利点があります。
ラウリル硫酸ナトリウムシャンプーの影響と悪いと言われるデメリット
ラウリル硫酸ナトリウムが「よくない」と言われる背景には、科学的に確認されているデメリットも存在します。
以下に主なデメリットを整理しました。
洗浄力が強すぎて頭皮の必要な皮脂まで除去し、乾燥やかゆみを引き起こす可能性があること。
皮膚バリア機能を損傷し、経表皮水分蒸散量(TEWL)を増加させる可能性があること。
髪のタンパク質(ケラチン)を溶出しダメージやパサつき・枝毛の原因になるリスクがあること。
敏感肌や乾燥肌の方に皮膚炎や赤みを引き起こすケースがあること。
製品中の残留物として蓄積し、長期使用で刺激が累積する可能性があること。
これらのデメリットはあくまで「可能性」や「リスク」であり、すべての人に必ず生じるものではありません。
自分の頭皮状態や使用頻度・濃度によって影響の度合いは変わります。
洗浄力が強すぎて頭皮の乾燥やかゆみを引き起こす可能性
「During personal use, sulfates can excessively strip oil from the skin, scalp, and hair, breaking barrier integrity and increasing trans-epidermal water loss (TEWL).
There is strong evidence that sulfates leave behind undesirable residues and cause skin adsorption with accumulative adverse effects such as severe irritation, itchiness, and inflammation.」
引用元:MDPI Cosmetics 2025「Beyond Sulfate-Free Personal Cleansing Technology」
さらに、PubMed(PMID 12694214、Contact Dermatitis 2003)の大規模パッチテスト研究では、1600名中668名(41.8%)がSLSに対して刺激反応を示したことが確認されています。
また、PubMed(PMID 18007579、J Invest Dermatol 2008)の研究では、SLSが皮膚バリア障害を引き起こし、ケラチノサイト分化マーカーのmRNA発現を変化させることが示されました。
頭皮の乾燥やかゆみが気になる方は、成分表示を確認してサルフェートフリーシャンプーへの切り替えを検討してみる価値があります。
髪のタンパク質を溶出しダメージやパサつきの原因になりやすい
「Under friction, hair treated with SDS solution loses seven times more protein than in water.
From these data, it can be estimated that daily care shampooing at room temperature will cause opacity and combing difficulties in 1 year and split ends after 3 years by removal of all cuticle layers.」
また、PMC9921463(Polymers 2023)の論文では、光沢や質感が失われる主な原因はキューティクル表面の18-MEA層の部分的または完全な除去にあると述べられています。
毎日の洗髪でラウリル硫酸ナトリウム配合シャンプーを使い続けることで、長期的に毛髪のタンパク質や脂質が少しずつ溶出され、パサつきやダメージが蓄積するリスクがあると考えられます。
ラウレス硫酸ナトリウムの危険性や抜け毛との関係を科学的エビデンスで検証
発がん性の科学的根拠はなく安全性は国際機関で確認されている
花王の公式サイトでは、がんとの関連性を懸念する声がありますが、発がん性に関する明確な科学的根拠はなく、世界保健機関(WHO)、国際がん研究機関(IARC)、欧州連合(EU)などの専門機関が報告している発がん性物質のリストにも含まれていないと明記されています。
資生堂の公式サイトでも同様に、アルキル硫酸塩は発がん性に関する明確な科学的根拠はないと明記されています。
PMC4651417(Environmental Health Insights 2015)の総説論文でも、SLSは刺激性を最小化するよう配合された場合、消費者や環境に不必要なリスクをもたらさないと結論付けられています。
発がん性については科学的に否定されており、この点に関しては根拠のない誤情報が広まっているといえます。
薄毛や脱毛の直接的な原因となるエビデンスは存在しない
「As of 2015, no scientific evidence has been produced to suggest that dermal exposure to SLS causes hair loss.
Overall, claims that associate the use of SLS-containing products with hair loss are not scientifically supported.」
引用元:PMC4651417
また、PMC8719955(Skin Appendage Disorders 2022)の論文でも、ヘアスタイリング処置の長期使用は毛髪ダメージに関係するが、脱毛には直接関係しないと結論付けた研究が引用されています。
ラウレス硫酸Naや花王製品を使用することで薄毛や脱毛が直接引き起こされるという主張は、現時点では科学的に支持されていません。
ただし、頭皮の乾燥や炎症が慢性化することで間接的に毛髪環境が悪化するリスクは否定できないため、頭皮トラブルを感じる場合は早めの対処が賢明です。
ラウリル硫酸ナトリウムが入っていないシャンプーの選び方と成分表示の見方
ラウリル硫酸ナトリウムが入っていないシャンプーを選ぶには、成分表示の読み方と代替洗浄成分の種類を知ることが不可欠です。
ここでは、サルフェートフリーシャンプーを正確に見分けるための方法と、乾燥肌・カラー毛など特定の悩みに応じた選び方を解説します。
サルフェートフリーやラウレス硫酸Naフリーシャンプーの見分け方と選び方
サルフェートフリーシャンプーを選ぶ第一歩は、成分表示の先頭から確認することです。
ラウレス硫酸Naフリーかどうかを判断するには、成分表示の上位に「ラウレス硫酸Na」「ラウレス硫酸アンモニウム」「ラウリル硫酸Na」「ラウリル硫酸アンモニウム」などの文字がないかを確認します。
パッケージに「サルフェートフリー」「硫酸系界面活性剤不使用」などの記載があれば、ラウレス硫酸Na不使用であることがほぼ確実です。
ただし、フリー処方だからといって必ずしも低刺激とは限らず、代替洗浄成分の種類によっても刺激性は異なります。
成分表示で水の次に記載される洗浄成分を確認する方法
化粧品の全成分表示は、薬機法により配合量の多い順に記載することが義務付けられています。
成分表示の1番目は「水」であることが大半で、2〜4番目に記載される成分が主要洗浄成分です。
この位置に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」が記載されていればサルフェート系シャンプーであり、代わりに「ラウロイルメチルアラニンNa」「ラウロイルグルタミン酸Na」「コカミドプロピルベタイン」などが記載されていればアミノ酸系・ベタイン系の低刺激処方です。
| 洗浄成分の種類 | 代表成分名 | 刺激性の目安 |
|---|---|---|
| サルフェート系 | ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸Na | 高い |
| オレフィン系 | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | 中程度 |
| アミノ酸系 | ラウロイルメチルアラニンNa・ラウロイルグルタミン酸Na | 低い |
| ベタイン系 | コカミドプロピルベタイン・ラウラミドプロピルベタイン | 低い |
| グルコシド系 | デシルグルコシド・ラウリルグルコシド | 低い |
アミノ酸系やベタイン系など代替洗浄成分の種類と特徴
「The results show the superior mildness of sodium cocoyl glutamate and alaninate.
It is clear from the tests shown above that glutamates are the safest and mildest surfactants of all kinds tested, followed by alaninates and glycinates.」
引用元:MDPI Cosmetics 2025「Beyond Sulfate-Free Personal Cleansing Technology」
アミノ酸系の中でもグルタミン酸系(ラウロイルグルタミン酸Na・ラウロイルグルタミン酸TEA)が最も刺激が低く、次いでアラニン酸系(ラウロイルメチルアラニンNa)が穏やかな洗浄成分です。
CIR(米国化粧品原料安全性評価機関)のPubMed掲載安全性評価(PMID 28553738)でも、ラウロイルグルタミン酸Naは非感作性・非刺激性であることが確認されています。
乾燥肌や敏感肌の人はラウリル硫酸ナトリウム不使用シャンプーがおすすめ
乾燥肌・敏感肌・アトピー傾向のある方にとって、ラウリル硫酸ナトリウムや強いラウレス硫酸Naを含むシャンプーは、頭皮のバリア機能をさらに損なう可能性があります。
米国皮膚科学会(AAD)は、酒さ・湿疹・皮膚炎がある方にはサルフェートフリーシャンプーを推奨しています。
頭皮に赤みやかゆみを感じやすい方、シャンプー後に頭皮がつっぱる感覚がある方、洗髪翌日には皮脂が過剰になりやすい方は、ラウリル硫酸ナトリウム不使用シャンプーへの切り替えを検討する価値があります。
ただし、アミノ酸系シャンプーは洗浄力が穏やかなため、整髪料をよく使う方は洗い残しに注意が必要です。
カラーやパーマ施術後の髪にはサルフェートフリーシャンプーで色持ちケア
カラーリングやパーマ処理後の髪は毛髪繊維構造が変化しており、キューティクルが開いた状態でサルフェート系の強い洗浄成分を使用すると、カラーの色素や処理剤が流出しやすくなります。
PMC8719955(Skin Appendage Disorders 2022)でも、シャンプーは毛髪繊維構造を変化させ、脂質を除去しタンパク質を溶出することがあると指摘されています。
ヘアカラーの色持ちをよくするためには、サルフェートフリーシャンプーを使用することで色素の流出を抑え、染め上がりのツヤと色調を長く保てる場合があります。
サロンでカラーやパーマをした直後から、ラウレス硫酸Na不使用のシャンプーに切り替えることが効果的なケアといえます。
ラウリル硫酸ナトリウム入ってないシャンプーおすすめ一覧【市販・ドラッグストア】
ラウリル硫酸ナトリウムが入っていないシャンプーを市販・ドラッグストアで選ぶ際は、成分表示とパッケージのフリー処方表示を合わせて確認することが大切です。
以下では、入手しやすさ・価格・成分の質を考慮したおすすめ商品を解説します。
ラウレス硫酸入ってないシャンプーで安い市販品おすすめランキング
| 商品名 | 主な洗浄成分 | 価格帯(目安) | 購入場所 |
|---|---|---|---|
| ラサーナ プレミオール | アミノ酸系(海藻エキス・海泥配合) | 3,300〜3,850円(375ml) | 公式・Amazon・楽天 |
| haruシャンプー(kurokamiスカルプ) | アミノ酸系(100%天然由来) | 3,850円(400ml) | 公式・Amazon |
| エイトザタラソ モイスト | アミノ酸系・ベタイン系 | 1,000〜1,500円(500ml) | ドラッグストア・市販 |
| ボタニスト ダメージケア | コカミドプロピルベタイン・ラウロイルメチルアラニンNa等 | 1,000〜1,500円(460ml) | ドラッグストア・市販 |
| ダイアンボヌール | COSMOS承認成分・グルコシド系 | 800〜1,500円(500ml) | ドラッグストア・市販 |
ラサーナプレミオールはアミノ酸系洗浄成分で頭皮に優しい処方
ラサーナ プレミオール(La Sana)は、海藻エキスと海泥を配合したアミノ酸系洗浄成分主体のシャンプーです。
オイルコントロール処方によって頭皮の油分バランスを整え、海泥の吸着力で毛穴汚れをやさしくケアします。
ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸Naともに不使用で、弱酸性処方を採用しているため頭皮への負担が少ない設計です。
価格帯は375mlで3,300〜3,850円と市販の中ではやや上位に位置しますが、公式スターターセットが1,980円から試せるため、まず試してから継続判断できる点が利点といえます。
haruシャンプーは100%天然由来でラウリル硫酸ナトリウムなし
haru kurokamiスカルプは、全成分が100%天然由来(ヤシ由来洗浄成分を主体としたアミノ酸系界面活性剤ベース)で構成されており、ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸Na・パラベン・鉱物油などの成分は一切不使用です。
弱酸性のアミノ酸系洗浄成分を採用しており、洗浄力は穏やかながら40〜50代の乾燥した髪や頭皮に向いた処方設計です。
やや洗浄力が控えめな面はあるものの、市販シャンプーと比べると頭皮への刺激は大幅に低減されているといえます。
エイトザタラソは保湿成分配合でサルフェートフリーの市販品
8 THE THALASSO(エイトザタラソ)はシリコンフリー・サルフェートフリー・パラベンフリー・無鉱物油・合成着色料不使用を全シリーズで打ち出した市販シャンプーです。
タラソ幹細胞エキスや海洋由来成分を配合しており、保湿効果に優れた処方が特徴です。
ドラッグストアのヘアケアコーナーで手軽に購入でき、500ml前後で1,000〜1,500円程度と比較的手頃な価格帯も魅力のひとつです。
保湿力が高いため細毛・猫っ毛の方は仕上がりが重くなる可能性がある点は考慮しておく必要があります。
ラウレス硫酸不使用シャンプーでドラッグストアで買えるおすすめ商品
ダイアンボヌールはオーガニック処方でラウレス硫酸Na不使用
ダイアン ボヌール(NATURE&CO)はCOSMOS承認の洗浄成分(ヤシ・サトウキビ・タピオカ等由来)を使用したオーガニック処方のシャンプーです。
サルフェート(ラウレス硫酸Naなど)・石油系界面活性剤・鉱物油・パラベン・シリコン・合成着色料・動物性原料のすべてを不使用としており、天然由来成分98%以上(水を含む)の処方を採用しています。
マツモトキヨシやツルハなどのドラッグストアで購入可能で、500mlで800〜1,500円程度と、オーガニック処方の中では手頃な価格帯にあります。
ダイアンボヌールはラウレス硫酸Na不使用でドラッグストアで購入できる選択肢の中でもとくにコストパフォーマンスが高く、乾燥毛・ダメージ毛の方や化学成分を避けたい方に向いた処方です。
ミクシムポーションは植物由来成分90%以上で低刺激処方
ミクシムポーションは植物由来成分を90%以上使用した低刺激処方のシャンプーで、ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸Naを使用していません。
洗浄成分にはアミノ酸系・グルコシド系の界面活性剤を採用しており、皮脂を過剰に除去せずやさしく洗い上げる処方です。
ドラッグストアや通販で入手可能で、価格帯も比較的手頃なため、初めてサルフェートフリーシャンプーを試す方の入口として選ばれやすい商品といえます。
ラウリル硫酸ナトリウム入ってないシャンプーでメンズにおすすめの商品
メンズ向けにラウリル硫酸ナトリウム不使用シャンプーを選ぶ際は、男性特有の皮脂量の多さとスカルプケアのニーズを考慮する必要があります。
- スカルプケア成分(メントール・ティートリーオイル・センブリエキスなど)配合で頭皮の引き締め効果があること。
- アミノ酸系またはベタイン系洗浄成分を採用しながら皮脂汚れを適度に除去できる洗浄力を持つこと。
- ノンシリコン・サルフェートフリーで頭皮のべたつきを防ぎながら乾燥を招かないこと。
- ドラッグストアや通販で入手しやすく、継続しやすい価格帯であること。
スカルプケア成分配合で頭皮の皮脂汚れをやさしく洗浄する処方
男性の頭皮は女性と比較して皮脂分泌量が多い傾向にあり、洗浄力が弱すぎると洗い残しや匂いの原因になることがあります。
ラウリル硫酸ナトリウム不使用でありながら適度な洗浄力を持つアミノ酸系シャンプーの中では、ラウロイルメチルアラニンNaを主洗浄成分としスカルプケア成分を配合したものが頭皮の皮脂汚れを適切に除去しながら刺激を最小化できます。
ボタニスト スカルプクレンズや、haru kurokamiスカルプなど、メンズでも使いやすい設計の製品がラウリル硫酸ナトリウム入ってないシャンプーとして注目されています。
メンズ向けアミノ酸シャンプーは洗浄力と頭皮ケアを両立
アミノ酸シャンプーは「洗浄力が弱い」というイメージを持たれがちですが、ラウロイルメチルアラニンNaやコカミドプロピルベタインを組み合わせることで、皮脂汚れをしっかり除去しながら頭皮への刺激を抑えた処方が実現できます。
メンズでラウリル硫酸ナトリウム入ってないシャンプーを探している場合、整髪料を日常的に使用する方は洗浄力がやや高めのアミノ酸系シャンプーを選ぶのが賢明です。
サルフェートフリーでも洗浄力と頭皮ケアを両立したラインは年々増えており、市販のドラッグストアでも選択肢が広がっています。
ラウレス硫酸Na入ってないボディソープやキュレルなど関連製品の成分情報
ラウレス硫酸Naの使用を避けたいというニーズはシャンプーに留まらず、ボディソープや洗顔料など、皮膚に直接触れる全身ケア製品にも広がっています。
ここでは関連製品の成分情報を解説します。
キュレルシャンプーのラウレス硫酸Na配合状況と敏感肌向け処方の特徴
キュレル(花王)は乾燥性敏感肌を考えて設計されたブランドとして知られており、医薬部外品としてグリチルリチン酸ジカリウムなどの有効成分を配合しています。
ただし、花王公式通販サイト(My Kao Mall)の成分表示によれば、キュレルシャンプー(ポンプタイプ)・泡シャンプーともに成分表示の2番目にラウレス硫酸Naが記載されており、サルフェートフリーではありません。
「敏感肌向け」というブランドイメージからサルフェートフリーと誤解されやすいですが、実際にはラウレス硫酸Naを主洗浄成分として採用しています。
植物由来消炎剤(有効成分)と組み合わせることで頭皮の炎症を抑制する設計ですが、ラウレス硫酸Na自体は配合されているため、サルフェートを完全に避けたい方には別の製品を選ぶ必要があります。
花王は製品中の1,4-ジオキサン濃度について、各国・地域の規制当局が健康へのリスクはないと判断されているレベル以下となるよう管理していると公式に説明しています。
ラウレス硫酸入ってないボディソープで肌に優しいおすすめ商品
ラウレス硫酸Naが入っていないボディソープを選ぶ際も、シャンプーと同様に成分表示の上位を確認することが基本です。
- 成分表示の冒頭に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」が記載されていないことを確認する。
- パッケージに「サルフェートフリー」「石油系界面活性剤不使用」などの表記があることを目安にする。
- アミノ酸系(ラウロイルグルタミン酸Na等)・ベタイン系・グルコシド系の洗浄成分を採用した製品を選ぶ。
- アトピー性皮膚炎・乾燥肌・敏感肌の方は皮膚科医に相談の上で製品を選定する。
ラウレス硫酸Naが入っていないボディソープとしては、アミノ酸系洗浄成分を採用したナチュラル・オーガニックブランドの製品が多くなっています。
ダイアンボヌールのボディケアラインやアミノ酸系ボディソープは、シャンプーと同様のコンセプトで皮膚への刺激を抑えた処方です。
市販ブランドでは、泡立ちや使用感を維持しながらサルフェートフリーを実現した製品が増加しており、ドラッグストアでも選択肢が拡大しています。
ラウリル硫酸ナトリウムシャンプーに関するよくある質問と回答まとめ
いち髪(クラシエ)、ボタニスト ダメージケア(I-ne)、エイトザタラソ各ライン(グラフィコ)、ダイアンボヌール(NATURE&CO)、ラサーナ プレミオール(La Sana)、haru kurokamiスカルプなどが代表例です。
これらはいずれもラウリル硫酸ナトリウムが入っていないシャンプーであり、ドラッグストアや通販で入手可能です。
自分の髪質・頭皮の状態・予算に合わせて選ぶことが、長期的なヘアケアの満足度を高めることにつながります。
科学的に確認されている主なデメリットは、皮膚刺激性と毛髪タンパク損失です。
一方で、発がん性・脱毛・経皮毒といった主張は科学的に否定されています。
「危険かどうか」ではなく「自分の頭皮に合っているかどうか」という基準で判断することが重要です。
ラウレス硫酸Na自体が絶対的に悪いわけではなく、処方設計や配合濃度・他成分とのバランスが重要という立場です。
サルフェートフリーと書いてあっても、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど別系統の洗浄成分を含む場合があるため、成分全体を確認することが大切です。
アミノ酸系洗浄成分のみでは洗浄力が不足する場合があり、整髪料の洗い残しや頭皮のベタつきが生じることがある点も把握しておきましょう。
コカミドプロピルベタイン(CAPB)はまれに接触アレルギーを引き起こすケースが報告されているため、敏感肌の方は使用感に注意が必要です。
「フリー処方」「天然由来100%」などの表示は安全性を保証するものではなく、自分の頭皮状態に合った処方かどうかが最終的な判断基準となります。

