「お腹がなんかもやもやして気持ち悪い」
「お腹のもやもやは胃潰瘍の前兆だろうか?」
お腹が痛いわけではなく、苦しいわけでもなく、もやもやと気持ち悪いという漠然とした問題が発生することは珍しくありません。
お腹のもやもやは、おもに以下の原因で発生します。
- 胃腸の働きの低下
- ストレスによる胃腸の負担
- 胃炎や過敏性腸症候群などの疾患
胃腸の症状は自覚症状がはっきり出る頃には進行しているケースが多いため、はっきりと痛くなる頃には病気が進行しているケースも珍しくありません。
そのため、痛いわけではないので病院にいかなくても良いと判断して放置しているお腹のもやもやは、もやもやのうちに改善することをおすすめします。
この記事では、お腹のもやもやした気持ち悪さの原因や対処方法について紹介します。
- お腹のもやもやの原因
- お腹のもやもやがある場合に疑わしい病気
- お腹のもやもやの対処法
お腹のもやもや感と気持ち悪さの主な原因
お腹のもやもやを起こす主な原因は、次の3つです。
- 生活習慣の影響
- ストレスによる精神的な問題
- 消化器関係の疾患
人によって一時的な場合もあれば慢性的に続く場合もあるので、どれが原因かというのは人によって異なります。
ここでは、お腹のもやもやとして気持ち悪さを起こす主な原因について紹介します。
生活習慣による影響
不規則な食生活や睡眠不足は、お腹のもやもや感を引き起こす原因の一つです。
不規則な生活は胃腸に負担を与え続けてしまい、活動を鈍らせてしまいます。
たとえば暴飲暴食や脂っこい食事をした場合、胃が食べ物を消化するのに時間がかかるため消化器官に負担がかかり続けてしまうため、胃腸が疲労し、働きを低下させます。
他にも、運動不足は胃の動きを悪くし、睡眠不足は代謝を悪化させ、体全体に悪影響を与えるでしょう。
これらが継続して続くことで、お腹のもやもやが発生しやすくなります。
ストレスによる精神的な要因
ストレスや不安は自律神経のバランスを崩し、胃腸の調子を悪化させます。
ストレスが溜まることで常に緊張やプレッシャーを感じる状態になり、胃酸の分泌を増やしてしまいます。
その結果、胃酸によって胃壁が炎症を起こし胃痛やもやもや感を引き起こす原因となるのです。
さらに、ストレスが腸内環境を悪化させることで、便秘や下痢などの症状も現れ、より悪化すると機能性胃腸障害に発展するおそれがあります。
消化器官の病気
お腹のもやもやを放置し続けた場合、消化器官の病気に発展するおそれがあります。
そして、その病気が原因で、慢性的なお腹のもやもやが発生し、そのもやもやが今度は痛みに変わる可能性があるのです。
たとえば、胃炎や胃潰瘍、過敏性腸症候群(IBS)などの病気が原因で、お腹がもやもやとしてしまうことは珍しくありません。
病気に発展した場合、消化器内科で検査を受け、正しい治療を受けなければ症状は悪化してしまうことがあります。
お腹のもやもやが続く場合の対処方法
お腹のもやもやが続く場合、とるべき対処方法は2つあります。
- 消化器内科を受診する
- 生活習慣を見直す
この2つを行えば、お腹のもやもやは改善されやすくなります。
ここでは、これら対処方法について説明しましょう。
消化器内科で相談と治療を受ける
お腹のもやもやが続く場合、最も確実な対処方法は消化器内科に行くことです。
やけどや切り傷と違い、お腹の症状は目視で確認できません。
そのため、軽いもやもやした気持ち悪さしか感じなかったとしても、実際には病気が進行していたという可能性は大いにあります。
医師による診察や検査で原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。
胃カメラや血液検査、超音波検査などの検査で、早期発見・早期治療が可能です。
生活習慣の見直しでお腹の環境を整える
お腹のもやもやが軽く、慢性的に続いていないものであれば、生活習慣を見直すだけで改善できる可能性は高いです。
十分な睡眠や運動は胃腸を休ませ、節度ある食事は胃の負担を減らします。
お腹がもやもやしているときはカフェインやアルコール、辛いものなど刺激の強いものは摂らず、おかゆやうどんといった油の少ない食事を中心に食べましょう。
他にも、焼き魚に大根おろしなど、消化を助けるものをおかずに備えるのも有効です。
お腹のもやもやに関するよくある質問
お腹のもやもやは、お腹が痛むときよりも病院に行くタイミングがわかりにくい状態です。
そのため、対策もわかりにくく、お腹のもやもやに関してどう対策すればよいのかわかりにくいものです。
ここでは、お腹のもやもやに関する疑問をQ&A形式で紹介します。
お腹のもやもや感が続く場合どのタイミングで病院を受診するべき?
お腹のもやもやが数日続く場合は、病院で相談しましょう。
1日程度ならば暴飲暴食や寝不足による胃腸の疲れが原因である可能性が高いですが、数日間もやもやが続く場合、胃の働きが何らかの原因で鈍っている可能性が高いです。
内科でもよいですが、消化器内科のほうがより詳しく調べてくれるため、最寄りの消化器内科で相談しましょう。
お腹の不調を感じたときに避けるべき食べ物は何?
お腹に負担を与える食べ物は、もやもやが改善されるまで避けたほうがよいです。
具体的には、脂っこい食べ物や唐辛子のような刺激物、アルコール類もお腹に負担を与えやすく、働きを鈍らせてしまうため、おすすめしません。
また、実は生野菜も消化吸収に時間のかかる食材のため、そのまま食べるのではなくスープの具材にして食べることをおすすめします。
がんの可能性はある?
がんの可能性はありますが、その場合もやもや以外の症状も発症していることが多いです。
例えば、血を吐いたり黒い便が出たり、体重が劇的に落ちた場合、胃がん、もしくは大腸がんの可能性があります。
ただ、もやもやだけしか症状がない場合、がんだったとしても初期段階のため、進行速度は極めてゆっくりです。
そのため、消化器内科で検診を受ければ症状が深刻化する前に食い止めることが可能です。
まとめ
この記事では、お腹のもやもやの原因や解決方法について紹介しました。
お腹のもやもやした気持ち悪さは、お腹がはっきりと痛むより判断が難しい症状です。
激しい痛みであれば病院に行かなければなりませんが、激しい痛みもなく、吐くほどの気持ち悪さでもないお腹のもやもやは、病院に行くべきかどうか悩んでしまいがちになるからです。
しかし、症状が軽くても大きな病気が隠れている可能性があるため、早めに消化器内科で相談を受けることをおすすめします。