CT検査とは

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置) とは、X線を使用して身体の断層画像を撮影する検査方法です。従来のレントゲン検査と異なり、CTでは身体を輪切りにしたような画像が得られ、臓器や血管の詳細な構造の観察が可能です。

CTスキャンで分かること:

脳などの頭部、気管支・肺などの胸部、肝臓・腎臓・膵臓・胆嚢などの腹部の体内の様々な病巣を発見することができます。

  • 臓器の大きさや形状の異常
  • 腫瘍やがんの有無と位置
  • 骨折や内臓損傷の程度
  • 血管の狭窄や動脈瘤 など

当院のCTについて

FUJIFILM社製/Supria Optica/64列 128 スライス CT

AI(人工知能)を活用した技術で、自然な質感の画像を撮影可能です。
従来機種に比べ被ばくの影響が少なく、より安全な画像撮影が可能です。
※一般的な画像処理技術であるFBPを使用した場合と比較して被ばく最大83%、画像ノイズ最大90%の削減を実現し、さらなる低被ばくかつ高画質な画像の提供が可能となりました。

当院で行うCT検査

頭部CT

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳卒中や、脳腫瘍、脳萎縮、水頭症などの脳の病変や副鼻腔炎などの診断をすることができます。 ※発症後すぐの脳梗塞は診断が困難な場合があります。

胸部CT

肺がん、肺炎、肺結核、肺癌、縦隔腫瘍、気胸、肺気腫などの肺の病気を早期に発見することが可能です。 現在、肺がんの早期発見のためには、胸部レントゲン検査より有効な検査と言われています。

腹部CT

腹部にある臓器、主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓などを観察します。それぞれの臓器の腫瘍性病変や結石(胆嚢・腎臓・尿管)・脂肪肝・炎症の有無などを診断可能です。
腹部CT 検査では、腹腔内のガス影響を受けないため腹部超音波検査で観察が困難な場合でも検査が可能です。
胃や大腸などの消化管は一般的には内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)で検査を行いますが、イレウス(腸閉塞)・憩室炎・消化管穿孔の診断には腹部CT検査が適している場合もあります。
※検査の2時間前から絶食が必要です。

医療機関からの紹介について

  • 他院通院中の方の検査も受け付けております。通院中の医療機関から電話でご予約をお願いします。
  • 検査時に紹介状の持参をお願いします。
  • 検査の翌診療日に所見用紙とCD-Rをあわせて紹介元の医療機関へ郵送します。
    ※当院では造影検査はしておりません。

検査予約可能時間

平日9:00~18:00、土曜9:00~12:00です。(※休診日の木曜と日曜祝日は検査をしていません。)

CT検査の流れと所要時間

CT検査は比較的短時間で終わる検査です。

検査前の準備:金属類を外し、金属類がついている服を着用の場合は検査着に着替えます。

撮影台に横たわり、指示に従って呼吸を止めます。

撮影台がゆっくりとCT装置の中を通過します。
通常、5分程度で検査は終了します。

CT検査のメリットとデメリット

メリット:

  • 短時間で詳細な画像が得られる
  • 非侵襲的で痛みを伴わない
  • 広範囲の撮影が可能

デメリット:

  • X線被ばくのリスクがある
    (従来機種に比べ被ばくの影響が少ない機器を導入しております)
  • 妊娠中の使用に制限がある

CT検査の費用

健康保険にて自己負担3割の方の場合、CT検査は5,000円程度かかります。
その他診察内容により別途費用がかかります。

CT検査の注意事項

  • 検査当日は金属類のついていない服装で来院ください。
  • もし金属類がついている服を着用の場合は、検査着に着替えて検査は可能です。
  • 妊娠中の方、妊娠している可能性のある方は検査ができません。
  • 取り外しのできない金属の植え込み・留置がある方は撮影部位によっては正確に検査ができない場合があります。

CT検査に関するよくある質問

Q: 検査は痛みがありますか?

A: CT検査自体に痛みはありません。

Q: 検査結果はいつわかりますか?

A: 通常、数日以内に結果が出ます。緊急性がある場合はより早く結果をお伝えします。

Q: CT検査は保険適用されますか?

A: 多くの場合、保険適用されます。
ただし、健康診断目的の場合は自費となることがあります。