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これは胃潰瘍の初期症状?セルフチェックで健康状態を確認

これは胃潰瘍の初期症状?セルフチェックで健康状態を確認

「お腹の不調が胃潰瘍の初期症状かもしれなくて不安だ」

「セルフチェックでも当てはまる項目が多い場合はどうすればいいんだろう?」

胃潰瘍の初期症状でチェック項目を調べると、みぞおちの痛みや食欲不振、体重減少など様々な項目が出てきます。

大人になればなるほど不安になる胃潰瘍ですが、原因と対策、そして予防方法を知っておけば、胃潰瘍を未然に防ぎやすくなります。

そんな胃潰瘍予防で重要になるのが、セルフチェックによる現状の確認や、病院での検査です。

この記事では胃潰瘍の初期症状やセルフチェックのリスト、早期発見と適切な対処方法について解説します。

目次

胃潰瘍の初期症状チェックリスト

胃潰瘍は早期発見が鍵であり、早期発見のためには胃潰瘍の初期症状を把握していなければなりません。

そんな胃潰瘍のチェックリストは、以下のとおりです。

胃潰瘍チェックリスト
  • みぞおちに痛みや不快感がある?
  • 軽い吐き気や嘔吐感はある?
  • 最近食欲がなく、体重が減り気味?
  • あまり食べていないのに胸焼けやげっぷが増えている?
  • 背中に軽い痛みはある?

この5項目のうち、2つほど当てはまるものがあった場合胃潰瘍を疑ったほうが良いかもしれません。

ここでは、これらチェックリストの項目の具体的な症状を解説します。

当てはまるものが多い場合、消化器内科で相談をしましょう。

みぞおちに痛みや不快感がある?

チェックポイント内容
痛みの部位みぞおち(胸の下あたり、上腹部)
痛みのタイミング空腹時や食後。ときに夜中や明け方にも出る
痛みの性質鈍痛、チクチク、締めつけられるような不快感

みぞおち付近の痛みは、胃潰瘍の初期症状としてよく現れる兆候です。

特に空腹時や食後に鈍い痛みや不快感を感じる場合、胃の粘膜が傷ついている可能性があります。

胃潰瘍は、胃酸や消化酵素が胃壁を刺激し、炎症を引き起こすことによって発症します。

この刺激が神経を介して痛みとなって現れるのです。放置すると症状が悪化し、潰瘍が深部へ進行する危険性があります。

軽い吐き気や嘔吐感はある?

チェックポイント内容
吐き気の出現主に食後。空腹時に感じることもある
症状の継続時間数日間続く、または再発を繰り返す
その他の兆候食欲低下、胃もたれ、ゲップの増加などと併発しやすい

胃潰瘍が進行すると、胃の粘膜が炎症を起こし、吐き気や嘔吐感として現れることがあります。

これは胃の運動機能が低下することで、食べ物がスムーズに移動せずに胃内にとどまるためです。

特に食後に「ムカムカする」「気持ち悪い」と感じることが増えた場合は注意が必要です。

吐き気や嘔吐感は胃消化器系の疾患で同様の症状が出るため、正確な病状を把握するためには消化器内科での検査が欠かせません。

更に症状が悪化することで、粘膜ではなく筋膜まで炎症が進み、黒っぽい嘔吐物や血が混じる場合があります。

この段階になると初期症状ではなく、胃潰瘍が大幅に進行している状態ですので早めに病院で検査を受けましょう。

最近食欲がなく、体重が減り気味?

チェックポイント内容
食欲の状態食事量が減り、食べる意欲が湧かない
体重変化の傾向数週間で2〜3kg以上の体重減少
併発しやすい症状吐き気、胃もたれ、倦怠感など

胃潰瘍の初期段階では、胃の不調から食欲が低下し、結果として体重減少につながることがあります。

胃の粘膜が炎症を起こすと、食事のたびに痛みや不快感を感じるため、自然と食べる量が減ってしまいます。

特に意図的なダイエットをしていないにもかかわらず、2〜3週間で体重が2〜3kg以上落ちた場合は、胃潰瘍の可能性を疑ったほうが良いでしょう。

また、体重の減少に加えて「疲れやすい」「顔色が悪い」といった変化があれば、慢性的な栄養不足や貧血が発生している可能性があります。

その場合、内科または消化器内科を受診してください。

胃潰瘍はどんな病気?状態や症状を確認しよう

胃潰瘍とはどのような病気かを理解することで、初期症状の意味や治療の重要性が見えてきます。

この項目では、胃潰瘍の基本情報と症状について、詳しく解説します。

胃潰瘍とは胃の筋膜まで傷ついている状態のこと

胃潰瘍とは、胃の粘膜がただれて傷つき、さらに深い筋膜層にまで炎症が及んだ状態を指します。

本来、胃は胃壁を胃酸から守るための粘膜によって保護されておりますが、ストレスを始めとした様々な要因で胃酸が増えると、粘膜に大きなダメージを与えてしまいます。

この粘膜が炎症を起こしている状態が、胃炎です。

そして、胃炎が進行すると、炎症が粘膜を超えて広がり、筋膜層に達してしまうのです。

これが胃潰瘍であり、胃酸が筋膜にダメージを与え続けた結果、出血や痛みを伴い、重症化すると胃壁に穴が開く(穿孔)こともあります。

このように、胃潰瘍は胃の構造そのものが破壊される病態であり、胃炎のような、「胃が荒れている」状態とは別物です。

そのため初期症状段階でも病状は重く、場合によっては入院や外科的治療が必要になるケースもあります。

チェックリストに当てはまる項目が多ければ胃潰瘍の可能性大

先ほどの初期症状チェックリストで複数項目が当てはまる場合は、胃潰瘍が疑われる状態と言えます。

先程のチェックリストと照らし合わせ胃潰瘍の可能性がどのくらいかをご紹介します。

当てはまる症状の数胃潰瘍の可能性
0〜1項目胃潰瘍の可能性は低いが経過観察が必要
2〜3項目注意が必要。症状の継続期間により医療相談を
4項目以上胃潰瘍の可能性大。早めの医療機関での検査を強く推奨

特に、みぞおちの痛み、食欲不振、体重減少、胸焼け、げっぷ、吐き気などが同時に出ている場合は、早めに消化器内科で検査を受けることを強く推奨します。

特に継続的な痛みや体重減少がある場合は、胃潰瘍以外にも進行性の疾患である可能性もあるため、早期診断がカギとなります。

というのも、本来胃は痛覚神経が少ないため、軽い症状程度では痛みを感じるケースは少ないからです。

持続した痛みが続いている場合、何らかの要因で痛覚神経の及ぶ箇所までダメージを負っている可能性があります。

症状の自己判断には限界があるため、医師の診断を仰ぎましょう。

胃潰瘍は治るまで2ヶ月以上かかることもある

胃潰瘍の治療には時間がかかり、治癒までに1ヶ月半〜2ヶ月以上必要です。

しかし、症状の重さや合併症の有無によってさらに延びることもあるため、初期症状のうちに対処することが重要です。

そんな胃潰瘍の治療は、おもに以下の3つです。

治療の種類治療内容
制酸薬胃酸の分泌を抑えて潰瘍の悪化を防ぐ
粘膜保護薬胃の粘膜をコーティングして修復を促進する
ピロリ菌除菌療法抗菌薬を用いてピロリ菌を排除し再発を防ぐ

胃壁は人体の中でも再生能力の高い部位であり、傷ついた箇所でも元通りに修復しやすい特性を持っています。

しかし、胃壁が修復される以上に胃酸の過剰分泌や、胃腸の働きが弱っている場合、修復に時間が必要です。

また、後述しますがヘリコバクター・ピロリという菌に感染している場合、抗菌薬を使用して菌を排除します。

そのため、胃潰瘍は、胃酸の分泌を抑える薬や、胃粘膜を保護する薬といった、薬を使った治療が基本です。

胃潰瘍が発生する原因を解説

胃潰瘍が発生する原因は、おもに次の3つに分類されます。

  • ピロリ菌の感染
  • ストレスの悪化
  • 用法用量を守らない薬の服用

ここでは、これら3つについて詳しく説明します。

ピロリ菌に感染していると胃潰瘍になる可能性が高くなる

胃潰瘍の最大の原因のひとつが、上述したヘリコバクター・ピロリ菌(通称:ピロリ菌)への感染です。

ピロリ菌は胃の粘膜に住み着き、胃酸から身を守るためにアンモニアを作り出しますが、この物質が胃粘膜を刺激し、潰瘍を引き起こします。

ピロリ菌に感染している人は、未感染者と比べて胃潰瘍のリスクが数倍に高まります。

ピロリ菌は胃の中に住み着くと様々な要因で胃の粘膜にダメージを与えてくる細菌です。

胃酸から身を守るためにアルカリ性のアンモニアを発生させるほか、様々な毒素を生成することで胃粘膜にダメージを与えます。

そして、増殖を繰り返すことでより胃壁にダメージが入り、胃潰瘍を悪化させてしまいます。

そんなピロリ菌の感染経路は主に幼児期の経口感染ですが、近年では衛生面で大幅な進歩をしているため、幼児が感染するケースは極めて低く、40代前後の世代の人が主に感染していることが多いようです。

ストレスによって胃に激しい負担を与え続けていると胃潰瘍になりやすくなる

過度なストレスは、胃酸の分泌を増やし、胃の粘膜の防御力を低下させるため、潰瘍を引き起こしやすくなります。

ストレスを感じることで自律神経のバランスが乱れ、胃酸が多く分泌されるようになります。

自律神経のバランスの崩れは、血管収縮を促す要因です。

欠陥の収縮によって胃の血流は悪化し、その影響で粘膜の修復力も落ちてしまうため、胃潰瘍が長引く要因となります。

胃潰瘍の発症は、身体的要因だけでなく心の状態とも密接に関係しており、社会的責任の大きい中高年層では、ストレス性潰瘍の発症が増えています。

そのため、胃潰瘍は精神的に負担がかかりやすい中高年に発症しやすい病気です

用法・容量を守らない薬の服用は胃潰瘍を招く

鎮痛剤や抗炎症薬などのNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)の長期服用は、胃潰瘍のリスクを高める原因となります。

これらの薬は胃の粘膜を保護するプロスタグランジンの分泌を抑えるため、粘膜がダメージを受けやすくなります。

市販薬でも過剰に服用すると副作用が出やすく、空腹時の服用は特に危険です。

また、医師から処方された薬を飲みきらずに、途中で服用をやめてしまうのも胃潰瘍の慢性化を招く要因となります。

前述したように、胃は痛覚が少ないため、痛みを感じなくなったとしても、胃のダメージが完全に治ったわけではありません。

そのため、途中で服用を止めてしまうと、胃のダメージを修復しきる前にまた胃の損傷が始まってしまうおそれがあります。

その結果、胃潰瘍が慢性化し、症状がより悪化しやすくなる要因となってしまうでしょう。

胃潰瘍は初期症状の段階で病院に相談を

胃潰瘍は、初期症状に気づいた時点で医療機関に相談することが、重症化を防ぐ最大の対策です。

特に、胃潰瘍はすでに胃炎が悪化した状態の症状のため、より悪化しないためにも直ぐに病院で検査・治療を受けて治すのが基本です。

ここでは、胃潰瘍に関する消化器内科診察のタイミングや改善方法について紹介します。

医師に早めに相談することで治療期間の短縮が可能

胃潰瘍の初期症状が現れた時点で医療機関を受診することで、治療期間を大幅に短縮できる可能性があります

消化器の症状は自覚症状が出にくいものが多いため、痛みや不安を感じたら医師に相談するくらいの用心深さがベストです。

特に、今回の記事で紹介したセルフチェックのリストで複数引っかかっている項目があるなら、最寄りの消化器内科で急いで相談をしましょう。

また、40際以上ならば、症状がなくても定期的な検査をおすすめします。

胃は自覚症状が少なく、胃潰瘍や胃炎以外にも、胃がんを始めとした別の病気が見つかる可能性があります。

また、自覚症状が出る前に異常を発見することで、二ヶ月かかる治療期間が一週間足らずで改善できることもあります。

そのため、定期的な検診は時間的にも費用的にも有効です。

医師の指示に従って日常生活の改善をすれば胃潰瘍の予防につながる

胃潰瘍の再発や悪化を防ぐためには、医師の治療だけでなく、生活習慣の改善が欠かせません

特に、食生活の見直しやストレスの軽減、睡眠の確保、薬の正しい服用などが重要です。

医師のアドバイスを無視して生活を続けると、再発率が高まります。

胃潰瘍は一度治っても、生活習慣が乱れれば再発する病気です。

特に、仕事や家庭でストレスが多い人、外食中心の人、常用薬が多い人は再発リスクが高くなります。

治療後も定期的に診察を受け、生活指導を受けながら再発予防を意識することが大切です。

まとめ

この記事では、胃潰瘍の初期症状や、チェックリストの紹介、改善方法などを紹介しました。

胃潰瘍は、早期発見と早期対応によって重症化を防ぐことができる疾患です。

胃は初期症状がわかりにくく、一時的な痛みだと錯覚し、放置してしまう傾向が多いです。

そのため、胃潰瘍を始めとした消化器の疾患は症状が出始めるまで放置されがちであり、症状の悪化を招きやすいのです。

今感じている小さな違和感は、身体からの重要なサインかもしれません。

「大したことない」と放置せず、早めに専門医に相談することで、安心と健康を取り戻すことができます。

セルフチェックで怪しいと感じたのなら、消化器内科で相談をしましょう。

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大阪市ありずみ消化器内科
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有住 忠晃(ありずみ ただあき)
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